■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■              月刊 海外ミステリ通信           第22号 2003年6月号(毎月15日配信) ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ ★今月号の内容★ 〈特集〉        冒険小説、新しい魅力の世界 〈注目の邦訳新刊〉   『捕虜収容所の死』『鉤』 〈ミステリ雑学〉    CIAのお仕事をのぞいてみる 〈スタンダードな1冊〉 『深夜プラス1』 〈速報〉        アンソニー賞、マカヴィティ賞ノミネート作品発表 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  ■特集 ―― 冒険小説、新しい魅力の世界 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  2001年3月、ロバート・ラドラム死去。2003年1月、ギャビン・ライアル死去。か つて冒険小説の世界に燦然と輝いた作家たちが舞台を去っていった。しかし彼らの亡 きあとも、このジャンルの勢いは衰えそうにない。今月は幅を広げつつある冒険小説 の現状を概観しながら、従来のイメージにとらわれずに楽しめる作品を紹介する。こ んな楽しみ方なら、冒険小説をもっと身近に感じられるのではないだろうか。(陽) ---------------------------------------------------------------------------- ●さあ、みんなで冒険小説を探しに出かけよう!  冒険小説ってどう定義すればいいのだろう――ずっと考え続けている。  古いものに名作があるのは知っている。ハモンド・イネス、アリステア・マクリー ン、ジャック・ヒギンズ、デズモンド・バグリイ、そしてギャビン・ライアル……。  1955年に上梓されたアリステア・マクリーンのデビュー作品『女王陛下のユリシー ズ号』がこのジャンルでオールタイムベストであるのは、英国とドイツの海戦を舞台 にした物語でありながら、ユリシーズ号の乗組員たちの心情や闘いのディテールに作 品の力点をおいた結果、これが死に直面した男たちの迫真のドラマになっているから だ。この場合、戦争は背景であり環境に過ぎなかった。  一方、イネスやバグリイは苛酷な大自然という環境に登場人物たちを置くことで優 れたドラマを構築した。氷に閉ざされた極地、峻険な山岳地帯、嵐で荒れ狂う海など を前に、知力と体力の限りを尽くして闘う登場人物たちが描かれた。ここでもまた自 然は、あくまでも舞台だった。これら黄金期の冒険小説のガイドに関しては『冒険・ スパイ小説ハンドブック』(ハヤカワ文庫NV)に譲ることにしよう。  だがその後、こうした特別な環境を舞台にした冒険小説は力を失っていく。『冒険 小説論』(1993 早川書房)で著者の北上次郎氏は、登場人物たちが立ち向かう相手 を見失い始めたこの時期を“冒険小説70年代の壁”とし、戦争や自然を脅威としない 時代を前に、新たな舞台を求める冒険小説作家たちが迷走をはじめた、と分析する。  こうして冒険小説という一本の木は枝分かれをはじめる。スパイ、謀略小説や軍事 スリラー、アクション小説など、従来は冒険小説の中のひとつのバリエーションであ ったものがジャンルとして独り立ちし、テーマを登場人物の闘いのドラマから他へと 移した作品が現れた。われわれがいま冒険小説にこれという新作をあげることができ ないのは、この枝が葉を生い茂らせ、もう外からは冒険小説という木の幹を見ること ができないからか。  では、もう冒険小説はおしまいなのか?  ウィリアム・フォークナーの作品に『熊』という中編がある。1870〜80年頃のミシ シッピ州を舞台に、主人公の少年が狩りを通して成長していく、という短い小説だ。 この作品にライオンという猟犬が登場する。もともとライオンはすこぶる凶暴な野犬 で、絶食状態に置いて猟犬に仕立て上げられた。これが狩りに出ると、ほかの犬たち がキャンキャンと尻込みするなか宿敵の巨大熊に勇敢に立ち向かい、致命傷を負いな がらノドに食らいついたまま離さない。  冒険小説について考えているとき、このシーンが幾度か思い浮かんだ。そして冒険 小説の核心にはたと思い至った。つまり困難に対して命を賭けて立ち向かう勇敢な行 為は美しい、人間にはそう感じる本能があるのではないか。そして自分がその困難を 克服して生き抜いて成長を遂げたい、という願望を持っているのではないか。これを 合わせて本来“冒険心”と呼ぶのではないのか、と。  もう冒険小説はおしまいか――舞台設定にこだわっていたからこういう問いかけが 出てしまったのだ。この本来の“冒険心”に訴える小説に特別な舞台などいらないだ ろう。つまり、時代がどう変わろうとわれわれの“冒険心”をくすぐる小説こそが冒 険小説なのだ。スパイ、謀略小説や軍事スリラー、アクション小説など舞台と道具立 てはいろいろあれども、何のことはない。作品の中で登場人物たちとともに困難を克 服し、成長できればそれで読者の“冒険心”は満足する。そういう小説ならたくさん あったし、今もある。そしてこれからも書かれるに違いない。  そういう視点でみれば、ディック・フランシスの描く小説は競馬界が舞台だが、力 点が主人公の活躍におかれた優れた冒険小説だと言える。また、主人公が女性であっ ても問題はない。最近のものではジェイムズ・H・コッブのアマンダ・ギャレットシ リーズ(文春文庫)などは近未来軍事小説と見られがちだが、むしろ女性指揮官アマ ンダの冒険ものとして評価すべきだし、前々号で紹介したカム・マージの『ジェット スター緊急飛行』も女性機長の勇敢な行動が作品の太い軸にすえられた冒険小説的色 あいの濃い作品といえる。  20年まえにベストセラーになったネルソン・デミル、トマス・ブロック共著『超音 速漂流』(文春文庫)が一昨年、改訂新版となって出版された。また、最近になって イネスの未訳作品『獅子の湖』、『トロイの木馬』(いずれもヴィレッジブックス) が出版された。トム・クランシーの『レッド・オクトーバーを追え』(1984 文春文 庫)以降、一大ジャンルまでに発展した軍事スリラー小説も、一時期テクノロジー指 向を強め冒険色を失ったが、いまやそのテーマを人間へとシフトしはじめている。代 表例としてアンディ・マクナブの『リモート・コントロール』(角川文庫)に始まる ニック・ストーンシリーズを挙げておこう。  こうしてみると冒険小説復権の兆しが感じられ、ファンにとってはまことに嬉しい 限りだ。作品のレッテルに惑わされてはいけない。よく見れば新旧にかかわらず、わ れわれの“冒険心”を満たす作品が見えてくるはずだ。                                 (板村英樹) ---------------------------------------------------------------------------- ●アクションだけじゃない。スパイ小説の真の魅力を映画で味見  冒険小説、とくにスパイ小説といって連想するのは、映画の007シリーズや『ミ ッション・インポッシブル』だろうか。秘密兵器と呼ばれるハイテク機器、主人公の 絶対的な強さや、格闘場面の背景に爆発や大きな炎など、派手な演出は目をひく。ス パイたちはスーパーマンのように不死身で、自分の強さを楽しんでいるようにみえる。 難しい任務を完了したあとの充足感もいい。だが、ちょっと待ってほしい。スパイ小 説の魅力はこうした映画のものとはちょっと違うのだ。痛快な映画もいいけれど、ス パイ小説にはもっと深みというものがある。その深みをすこし感じられる映画が今年 公開された『ボーン・アイデンティティー』だ。話題作だったこの映画を観た人は多 いと思う。そのなかにはこれまでのスパイ映画とは少し違うなと感じた人も少なくな いだろう。その違いは原作『暗殺者』("THE BOURNE IDENTITY")を読むとさらに鮮 明となる。かっこよさとはなんなのかというのを知るのにスパイ小説はもってこいだ し、とくにこの作品は、恐怖を感じ、葛藤に苦しむひとりの人間の内面を描いていて、 スパイだからといって特別ではないのだと教えてくれる。  物語は重傷を負って波間に漂う主人公が漁師に助けられるところから始まる。彼は 記憶を失い、所持金もない。唯一の手がかりであるスイス銀行の匿名口座の番号から、 自分の名前がジェイソン・ボーンらしいことを知る。しかしその口座に預けられてい た750万フランがあまりにも巨額で当惑してしまう。しかもこの銀行にやってきて以 降、彼は銃を手にした危険な男たちから執拗に命を狙われるようになった。銃を向け られるのも恐ろしいが、それよりも驚いたのは、自分が攻撃に対処できてしまうこと だった。不意の襲撃にも体が自然に動いて相手を倒す。人ごみのなかでも尾行されて いれば気づく。銃の扱い方も、変装の仕方も思いだす。自分はいったい何者だ? 少 しずつよみがえる記憶の断片は、自分が暗殺者だと、非情な人殺しだと暗示していた。 行きがかりで行動をともにするようになった女性マリーを愛するようになり、ふたり の絆が深まるにつれ、彼は過去を知ることがいっそう恐ろしくなる。自分はマリーに 愛されるだけの資格があるのか、彼女を巻きこんでいいのか。いっそふたりで逃げだ してしまう道もある。しかし彼は逃げない。呪わしい自らの過去を受けいれ、その上 で過去の自分を乗りこえようと決意して、行動にでる。  スパイ小説の魅力は、主人公が敵や危険への恐怖に圧倒されそうな思いをしながら も、あえて立ち向かおうとする勇気と覚悟、そして潔さだろう。この作品では敵が外 だけでなく、過去の自分自身でもあるために苦悩や葛藤が大きい。映画でもこの本質 を押さえようとしているが、やはり原作には及ばない。単純化された苦悩は浅く見え るし、そこに立ちむかう勇気や潔さも割引かれるような気がする。さらにタイトルで もあるボーンの身元は原作ではさらに複雑だが、こちらのほうが筋が通っているので 彼の葛藤や苦悩が理解しやすい。とにかく、スパイ小説の真の魅力を体験できるこの 作品。映画でちょっと味見しただけで原作を逃してしまうのはもったいない。                                 (唐澤涼子) 『暗殺者』(上・下) ロバート・ラドラム/山本光伸/新潮文庫 ◇アマゾン・ジャパンへ (上)http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4102204016/bookswhodunit-22 (下)http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4102204024/bookswhodunit-22 ◇bk1へ (上)http://www.bk1.co.jp/cgi-bin/srch/srch_detail.cgi?aid=p-bkswhod00154&bibid=00289518 (下)http://www.bk1.co.jp/cgi-bin/srch/srch_detail.cgi?aid=p-bkswhod00154&bibid=00289519 ---------------------------------------------------------------------------- ●冒険は男だけのものじゃない〜生活感があって仕事もできるヒロイン  冒険小説の主人公と言われてわたしがまず想像するのは冷徹なプロフェッショナル。 それが女性である場合、仕事ができて美人だが温かい家庭とは無縁であまり生活感が ないというイメージだった。かっこいいけれど共感しにくい、そんな女性だ。  ところが、『テロリストのウォーゲーム』に登場するコロラドスプリングズ警察捜 査課刑事アイリーン・リードはワイオミングの牧場出身。想像を絶する辺鄙な田舎で 一人っ子として育った内気な少女だった。大勢の人の中で生活してみたくて空軍に入 るが、同じパイロットだった親友の謎の事故死を再調査するうちに警察の仕事をやっ てみたくなる。もともと人の話を聞いてどのようにその人が作り上げられていったの かを想像するのが好きなので、刑事の仕事は性に合っているのだという。  そんな彼女が軍での経験を買われ、コンピューターによる核戦争シミュレーション であるウォーゲームの最中に起こった殺人事件を捜査するため、再び空軍基地内に足 を踏み入れる。殺されたウォーゲーマーの同僚たちに対する事情聴取では、相手が容 疑者である可能性を常に念頭におきながらも一人一人の人生に寄り添うようにして話 を聞き出していく。  一方CIAの女性分析官ルーシー・ジョメッティは、愛情あふれる夫の子どもを妊 娠中。デスクの引き出しはつわりによる吐き気をおさえるためのお菓子でいっぱいな どという描写から、この人大丈夫だろうかと思ってしまうが、彼女の情報収集能力は 群を抜いて高く、直属の上司でさえ足をひっぱりたくなってしまうほどなのだ。  ルーシーがあばき出したのは、自称「救世主」のイスラム系狂信者がウズベキスタ ンにある核ミサイルの地下サイロを占拠して、アメリカに核ミサイルを撃ち込もうと する計画だった。ウォーゲームが現実のものとなりうる危機が迫っていた。といって も彼女がこのテロリストをどうしても許せなかったのは、単なる愛国心からではない。 「救世主」であるはずの男が、最終目的地に発つ前に用済みとなった女性の命をあっ さりと奪ったからだった。女を使い捨てのティッシュ程度にしかみないその行為が、 ルーシーをテロリストの追跡に駆り立てたのだ。ラスト近くでは、陰謀に巻き込まれ た民間人の命を救うため、妊娠中の身で危険に飛び込むのはよくないというもう一人 の自分の声を聞きながらも、マタニティーウェアの上からショルダーホルスターをつ け、不恰好なスラックスに予備のマガジンを押し込む姿が印象的だ。  互いのことを知らずに事件を追っていた二人の女性が、最後には共にテロリストの 計画阻止のために力を合わせることになる。自分自身が経験しえないものであるせい かふだんは男同士の友情の方に憧れを抱きがちなわたしが、ラストでこの二人の間に 芽生える女同士の友情には無理なく共感することができた。それは彼女たちに親しみ がもてたということもあるが、やはりその友情が過酷な状況(自身もウォーゲーマー だった著者によって、現場の描写が臨場感あふれるものになっている)においてそれ ぞれ自分の仕事をきちんとやりとげた女たちのものだからこそなのだ。                                (花田美也子) 『テロリストのウォーゲーム』ボニー・ラムサン/佐藤耕士訳/集英社文庫 ◇アマゾン・ジャパンへ http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4087604322/bookswhodunit-22 ◇bk1へ http://www.bk1.co.jp/cgi-bin/srch/srch_detail.cgi?aid=p-bkswhod00154&bibid=02313977 ---------------------------------------------------------------------------- ●敵にまわしたら世界一怖い! スーパーお父さん、奮戦す  世の親にとって子どもはみな大切だろうが、なかでもお父さんにとって娘というの は特別なものらしい。筆者の周囲をみても、娘のこととなるとやたら話が長くなると か、顔がきゅうにでれっとなるとか、そんなお父さんばかりなのである。  そのだいじな娘の身に万が一なにごとかあったら、どんなお父さんだって必死に娘 を救おうとするにちがいない。『闇の狩人を撃て』の主人公エドウィン・クライスも、 もちろんそうだ。大学にかよう一人娘のリンが失踪したと知ったクライスは、みずか ら娘の行方を捜そうと動きだす。  ただ、クライスの場合はその捜し方がふつうじゃない。リンの行き先のヒントをし ゃべらない友人宅には全身真っ黒の変装で忍び入り、羽交い締めにしてナイフを突き つけ(それも顔ではなく股間に)、震え上がらせる。娘の行き先とおぼしき古い兵器 工場にのりこむさいには銃で完全武装し、森のなかで物音ひとつたてずに歩きまわり、 時には枯れ葉の下にもぐりこんで身をかくし――このお父さん、いったい何者だ?  実はこのクライス、元FBI所属、筋金入りの特殊捜査官なのだ。CIAに派遣さ れていた当時、逃走した二重スパイを捕らえる〈スパイ狩人〉の養成訓練を受けてい た、潜入調査・対人殺傷技術のエキスパート。だが、ある事件がもとで上層部と対立 し、特殊技術を使うような作戦にいっさいかかわらないよう言いわたされて退職した。 それからは山小屋で暮らしていたのだったが、その場所も娘のリンが一人前に成長す るまでそばで見守ってやりたいという理由で選んだのだ。泣けるではないか。  そんなわけだから、大切な娘の生死が不明とあっては、いかに過去の事情があると はいえ、だまって座してはいない。FBIの行方不明者捜査など役にたたないとばか りに、単身で工場のなかに潜入する。娘を傷つけるか殺すかした犯人はかならず見つ けだし、「そいつの首を槍の先に突き刺してインターステートに並べてやる」とFB Iの女性捜査官に言い放つ。おそるべし。  リンを拉致したのは、兵器工場を根城に爆弾を作り、政府機関の建物を破壊しよう とするブラウンとその孫だ。ブラウンが爆弾を作るのは、昔ある事件で息子が死んだ ことに対するゆがんだ復讐のため。こちらもまた、子煩悩のお父さんなのだ。  だが敵はブラウンのみならず。クライスはしだいにFBIから、そしてCIAから も追われる身となる。ふりかかる火の粉を払いつつ、めざす敵を追うクライス。しか し味方に危険がせまると必ず現れ、助けてくれる。持てる技術を駆使して敵を排除す るクライスのあざやかな活躍ぶりには読みながら息をのむが、それもこれも、ただた だ娘の身を救いたい一心から。敵にまわすとおそろしいが、娘の身になってみると、 これほど頼りになるお父さんはほかにないだろう。  ただ、リンに恋人ができる日のことを思うと心配だ。彼氏、へたなことを口にして クライスに半殺しの目にあわなければいいが……。                                 (影谷 陽) 『闇の狩人を撃て』(上・下)P・T・デューターマン/阿尾正子訳/二見文庫 ◇アマゾン・ジャパンへ (上)http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4576030361/bookswhodunit-22 (下)http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/457603037X/bookswhodunit-22 ◇bk1へ (上)http://www.bk1.co.jp/cgi-bin/srch/srch_detail.cgi?aid=p-bkswhod00154&bibid=02303675 (下)http://www.bk1.co.jp/cgi-bin/srch/srch_detail.cgi?aid=p-bkswhod00154&bibid=02303677 ---------------------------------------------------------------------------- ●編集部が注目する、そのほかの作品 ▼『おばちゃまは飛び入りスパイ』ドロシー・ギルマン/柳沢由実子訳/集英社文庫  子どもの頃からの夢をかなえて本物のスパイになってしまった無邪気なおばちゃま が冷酷非道なスパイの世界で大活躍する。おばちゃまと一緒にCIAの裏の仕事を楽 しく学ぼう。主人公が新人だからといって侮れない。シリーズ第1作。   (涼) ◇アマゾン・ジャパンへ http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4087601544/bookswhodunit-22 ◇bk1へ http://www.bk1.co.jp/cgi-bin/srch/srch_detail.cgi?aid=p-bkswhod00154&bibid=00591480 ▼『攻撃目標を殲滅せよ』上・下 ジェイムズ・H・コッブ/伏見威蕃訳/文春文庫  先端技術をつんだ人工衛星が海賊に盗まれた。武装海賊に米国海軍の女性エリート アマンダ・ギャレットが挑む、近未来を舞台にした海洋冒険小説。部隊を指揮するギ ャレット大佐の果断な決意と、大胆な行動は爽快。シリーズ最新作。    (涼) ◇アマゾン・ジャパンへ 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 舞台は第二次世界大戦下のイタリアの捕虜収容所。捕虜になった英国軍兵士たちの 使命は、収容所から脱走してイタリア軍を攪乱することだった。捕虜のなかから選ば れた脱走委員会が綿密に計画を練り、監視のすきをみて塀を乗り越える、変装して正 門からでるなどいろいろな方法を試す。何度失敗しても決してあきらめず、また次の 手段を考える。そして脱走委員会の最後の頼みの綱が、収容所の地下に掘りすすめて いたトンネルだった。捕虜たちの寝台の板はトンネルをささえる枠として使われ、交 代制で掘削を行い、トンネルからでてきた土はズボンの中に隠して監視兵に気づかれ ないように収容所内にばらまく。このトンネルが完成すれば大量の捕虜が一気に脱走 できるはずだった。ところが、イタリア側のスパイではないかと疑われていた捕虜が、 トンネル内で土砂に埋もれて死んでいるのが発見された。トンネルの入り口をふさぐ コンクリートは、4人がかりでしか開けられない。一体どうやってその男がトンネル に入れたのかがわからなかった。そして、捕虜の一人に殺人容疑がかけられ、イタリ ア軍に連行されてしまう。逮捕された捕虜は正式な裁判を受けることもなく、近いう ちに処刑されるだろう。また連合軍のシチリア島上陸という知らせも入り、もしイタ リア側が連合軍の侵攻をおそれて捕虜たちをドイツへ送るようなことになったら、ナ チスにどんな目にあわされるかわからない。  処刑の日までに真犯人をみつけだして無実の仲間を救うこと、連合軍が侵攻してく る前に収容所から脱走をはかること、二重のデッドラインを前に捕虜たちが奔走する。 収容所内のイタリア軍の監視は徹底して厳しく、全編をとおして緊張感は途切れない。 捕虜たちの脱走作戦は果たして成功するのだろうか? 『このミステリがすごい! 2003年版』の「わが社の隠し球」によれば、今年は小学 館からもギルバートの『スモールボーン氏逝去』が翻訳されるらしい。昨年のバーク リー、マクロイに続いて、今年のクラシック・ミステリは、マイケル・ギルバートに 注目だ。                                 (清野 泉) ◇アマゾン・ジャパンへ http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4488238025/bookswhodunit-22 ◇bk1へ http://www.bk1.co.jp/cgi-bin/srch/srch_detail.cgi?aid=p-bkswhod00154&bibid=02321269 ---------------------------------------------------------------------------- 『鉤』 "THE HOOK"  ドナルド・E・ウェストレイク/木村二郎訳  文春文庫/2003.05.10発行 762円(税別)  ISBN: 4167661330 《誰の心にも狂気が潜んでいるのだとしたら、狂い始めるきっかけは……?》 「あんたには本があるが、出版社がない」ブライスが思い出させた。「おれには出版 社があるが、本がない」(p.22)  久し振りに会った作家仲間のブライスにこう言われ、ウェインは耳を疑った。ブラ イスは今やベストセラー作家になっているが、泥沼化した離婚調停に悩まされている せいで、この1年半ほどなにも書けずにいると言う。出版社に約束した締め切りはと うに過ぎているのに一向にペンが進まず、悶々としていたブライスは、自分の名前で ウェインの作品を出版し、印税を折半にしようと持ちかけてきたのだ。一方のウェイ ンは、作品を書いても買ってくれる出版社のない売れない作家だ。そろそろ作家生活 に見切りをつけ、ほかの職を探すしかないと思っていた彼にとって、ブライスからの オファーは救いの船になりそうだった。  だが、このオファーにはひとつ条件があった――ウェインは、ブライスの妻ルーシ ーを殺さなければならないのだ。悩みながらもウェインはオファーを受け、ルーシー を殺害する。かくしてブライスは離婚とスランプという両方の悩みを解決し、ウェイ ンは約束どおり高額な印税の半分を入手。どちらも警察から嫌疑をかけられることも なく、すべてがうまく行ったように思えたが……。  実はこれからがこの作品の読みどころなのだ。ウェインとブライスは、自分の悩み を解決してくれた相手に恩を感じる一方で、共犯者である相手から目を離せなくなる。 そして一緒に過ごす時間が増えるにつれて、殺人という行為を実際に経験した作家と 想像することしかできない作家のあいだに生まれたギャップは、ふたりの関係と心を じわじわと蝕んでいく。  本書は2001年に出版された『斧』の姉妹編と銘打たれている。リストラされた男が 再就職のライバルを次々に殺害していく『斧』が、殺人を犯す人間の狂気を描いた作 品とすると、本書は殺人を犯さなかった人間の狂気を描いた作品とも言えるだろう。 狂気と正気の境界線を越えるのは、わたしたちが思っているより簡単なのかもしれな い。                                 (中西和美) ◇アマゾン・ジャパンへ http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4167661330/bookswhodunit-22 ◇bk1へ http://www.bk1.co.jp/cgi-bin/srch/srch_detail.cgi?aid=p-bkswhod00154&bibid=02319298 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  ■ミステリ雑学 ―― CIAのお仕事をのぞいてみる ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  冒険小説とはおとなりさんのような近い関係にあるスパイ小説に登場する、数々の スパイたち。その所属として代表的なのは、英国ならジェイムズ・ボンドの所属する MI6(SIS)、米国ならばヴァージニア州ラングレーに本部をおく、世界最大規 模の諜報機関CIAとなるだろう。  今年2月に訳書が刊行された『CIAは何をしていた?』(ロバート・ベア/佐々 田雅子訳/新潮社)は元CIA局員だった著者による内部告発の書だが、著者自身が インド、レバノン、タジキスタンなどの地域で実際に諜報活動を行っていたころのこ とが詳細に書かれている。これまで小説や映画でなんとなく記憶していたスパイにつ いての知識が手に取るようにわかるという面でも、ひじょうに興味深い。  たとえば、よくスパイをさすときに使う「エージェント」という用語がある。これ は正確にはCIAの活動において、敵の組織に属していながらCIAの意を受けて行 動したり、情報をもらしたりする現地雇用のスパイ、いわば密通者のこと。これに対 し、CIA本体の構成員で、現地でエージェントの行動を指揮したり、指令を出した りする役割を負うのは「ケースオフィサー」という。上記の本の著者ベア氏はケース オフィサーとしてながらく仕事をしていたという。  新任のケースオフィサーが活動をはじめるときの、エージェントのスカウト方法な どもなかなかおもしろい。たとえば現地の大使館で開かれるパーティーの席などで、 アメリカ側に寝返りそうな標的をさがす。陰で反政府的な言動をする役人や軍人など がみつかったら接近し、数週間、数か月の時間をかけて友人となり、信頼関係を築く。 機が熟したとみたら相手に自分の正体を明かし、CIAに協力するかどうかをもちか ける。ここで受け入れた相手は以後エージェントとなる。ケースオフィサーはエージ ェントの連絡係、保護者として秘密行動の便宜をはかる。  こうした活動を担う諜報工作部門は、CIAでは工作本部(The Directorate of Operations)と呼ばれる。一方で、分析を担当するのが情報本部(The Directorate of Intelligence)である。工作本部から上がってきた情報を集めて分析し、大統領、 議会、政府の各機関などへ報告書を提出するのが情報本部の役目だ。トム・クランシ ーのシリーズ・キャラクター、ジャック・ライアンが『レッド・オクトーバーを追え』 で初登場したときの肩書はCIAアナリストだったが、このアナリストが情報本部の 構成員。こちらは前線に出て直接スパイ活動を行うことはない。  ちなみにCIAのウェブサイト(http://www.cia.gov/)を見てみると、情報本部 については何ページにもわたってくわしく説明されているが、工作本部についての説 明は2行しかない。  こうしてみると、工作本部と情報本部は持ちつ持たれつというか、工作本部がない と情報本部の仕事はなくなるのではないかとも思えてくるが、近年はそうでもなかっ たようだ。ベア氏によれば、とくに80年代にはいってから、西アジアや中東などでは ケースオフィサーの数がへらされた結果、情報源が皆無に等しかったという。  どうしてスパイがいなくても諜報活動が成り立つのか。それは、諜報活動はスパイ に代表される人的情報収集だけを手段とするのではないからだ。諜報活動には大きく 分けて、ヒューミント(Human Intelligence=人間を対象とした情報収集活動、いわ ゆるスパイ活動)、シギント(Signals Intelligence=通信傍受など信号を入手して 読み取る活動)、エリント(Electronics Intelligence=電波情報の傍受や分析)、 イミント(Image Intelligence=画像による情報分析)などがある。これらのうち、 ヒューミントにあたる分野がしだいに軽んじられ、エリントやイミントの分野に比重 がおかれるようになった。理由は予算削減、ハイテク技術の過信、冷戦の終焉により ヒューミントが存在意義を失ったことなどいろいろありそうだ。  だがそのヒューミント軽視が遠因となって9・11テロを招いたとする声が米国内で 高まっており、ベア氏もそのように主張している。そうした声をうけてか、CIAで はふたたび人的資源を投入する方向へと向かいつつあるという。争いごとのあるかぎ り、スパイの活動もまた続く――のだろうか。                                 (影谷 陽) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  ■スタンダードな1冊 ―― 色あせない冒険 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 「……変わり方が少なすぎたのかもしれん。おれはいまだにカントンなんだ。しかし、 今さら変えることはできないよ。……」(p.170) 『深夜プラス1』 "MIDNIGHT PLUS ONE"  ギャビン・ライアル/菊池光訳  ハヤカワ・ミステリ文庫/1976.04.30初版 680円(税別)  ISBN: 4150710511  ルイス・ケインは、第2次世界大戦中、英国情報部に所属し、カントンというコー ドネームで、フランスのレジスタンスに物資を供給していた。戦後十数年たった現在 は情報部を辞め、フランスで商売をするイギリス人相手に、様々なアドバイスを行う、 ビジネス・エージェントとして活動している。ケインにとって、カントンという名前 は、すでに過去のものになっていたはずだった。だが1本の電話が、彼をカントンへ と引き戻す。電話の主は、元レジスタンスで今は弁護士のアンリ・メランだった。彼 は顧客で大物実業家マガンハルトを、陸路でフランスからリヒテンシュタインまで送 ってほしい、とケインに依頼する。昔の腕を見込まれてのことだが、そのような仕事 から遠ざかって、すでに十数年がたっている。なぜ自分が選ばれたのかといぶかりな がらも、1万2千フランの報酬にひかれたケインは、仕事を引き受ける。  物語の骨格は、ボディガードとして雇われたロヴェルと共に、ケインがマガンハル トとその秘書を、フランスからリヒテンシュタインへ連れて行くというシンプルなも のだ。だがそこに肉付けとして、様々なハンディが付け加えられている。3日間の猶 予しかないこと、マガンハルトが婦女暴行の容疑でフランスの警察から追われている こと、ロヴェルがアル中であること、敵の正体が全く分からないこと、その敵が放っ た刺客に絶えず狙われていることなどだ。主人公のケインがそのハンディを乗り越え、 時間までに依頼人を目的地へ送り届けられるのかどうかが、読みどころとなっている。 『深夜プラス1』を初めて読んだのは、今から20年前のことだ。それまで冒険小説は、 男性の読み物というイメージが強く敬遠していたが、この作品を読んで、そんな考え は消し飛んだ。冒頭から引き込まれ、ページを繰る手が止まらなくなり、終わりが近 づくにつれ、読み終えるのが惜しくなった。物語の世界にそこまで引き込まれたのは、 今のところこの本しかない。とりわけ魅力的だったのは、ケインとロヴェルだ。不器 用にしか生きられないケインと、アルコールに頼ることで、自分の仕事や行く末を忘 れようとしていたロヴェル。もし2人が弱さや欠点を持つ血の通った人間のようでは なく、現実離れしたスーパーヒーローとして描かれていたら、この小説はそれほど面 白くはなかっただろう。もちろん主役の2人だけではなく、道中彼らを助ける登場人 物たちも、それぞれ持ち味を出して雰囲気を盛り上げていた。ある女性の活躍は、意 外性もあってかなり楽しませてもらった。ただマガンハルトだけは、あまり印象に残 らなかった。おそらくケインとロヴェルの個性が強すぎたために、存在がかすんでし まったのだろう。  今回改めて読み直してみたが、読んでいる間は、やはり以前のように胸が躍り、最 後の国境越えの場面は手に汗を握った。この作品は今から40年以上も前の1960年に発 表された。しかし20年前に読んだ時も今回も、ストーリーに古さを感じることは全く なかった。優れたエンタテインメント小説は、時を経ても色あせることが少なく、長 い間読み継がれていくに違いない。本を閉じながら、そう確信した。                               (かげやまみほ) ◇アマゾン・ジャパンへ http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4150710511/bookswhodunit-22 ◇bk1へ http://www.bk1.co.jp/cgi-bin/srch/srch_detail.cgi?aid=p-bkswhod00154&bibid=01487948 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  ■速報1 ―― アンソニー賞ノミネート作品発表 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  アンソニー賞のノミネート作品が発表になった。例年通り、受賞作はバウチャーコ ンの最終日に発表される。今年のバウチャーコンはラスベガスにて、ルース・レンデ ルを主賓に招き10月16日から19日まで開催される予定。 ●最優秀長篇賞(Best Mystery Novel)  "MURDER IN THE SENTIER"         カーラ・ブラック  『シティ・オブ・ボーンズ』       マイクル・コナリー  "NORTH OF NOWHERE"           スティーヴ・ハミルトン  "HELL TO PAY"              ジョージ・P・ペレケーノス  "WINTER AND NIGHT"           S・J・ローザン ●最優秀処女長篇賞(Best First Mystery Novel)  "THE DEVIL'S REDHEAD"         David Corbett  "AN EYE FOR MURDER"          Libby Fischer Hellman  "BLUE EDGE OF MIDNIGHT"        Jonathon King  『拳よ、闇を払え』           エディー・ミューラー  "IN THE BLEAK MIDWINTER"        Julia Spencer-Fleming ●最優秀ペーパーバック・オリジナル賞(Best Paperback Original)  "BLACK JACK POINT"           ジェフ・アボット  "FATAL TRUTH"             Robin Burcell  "SIX STROKES UNDER"          Roberta Isleib  "PAINT IT BLACK"            P. J. Parrish  "A KILLING SKY"            Andy Straka ●最優秀短篇賞(Best Mystery Short Story)  "To Live and Die in Midland, Texas"  クラーク・ハワード                  (in "EQMM", Sept/Oct 2002)  "Murder in the Land of Wawat"      Lauren Haney                  (in "MAMMOTH BOOK OF EGYPTIAN WHODUNNITS")  "Bible Belt"              Toni L.P. Kelner                  (in "EQMM", Jun 2002)  "A Man Called Ready"          Bob Truluck                  (in "MEASURES OF POISON")  "Too Many Cooks"            マーシャ・タリー                  (in "MUCH ADO ABOUT MURDER") ▽第34回バウチャーコン公式サイト http://boucherconworld.org/                                (小佐田愛子) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  ■速報2 ―― マカヴィティ賞ノミネート作品発表 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 〈ミステリー・リーダーズ・インターナショナル〉が選ぶマカヴィティ賞のノミネー ト作品が発表になった。受賞作の発表および授賞式は、バウチャーコン開催期間中に 同会場でおこなわれる。ここでご紹介する3部門以外のノミネートについては、〈ミ ステリー・リーダーズ・インターナショナル〉の公式ウェブサイトを参考にしてほし い。 http://www.mysteryreaders.org/macavity.html ●最優秀長篇賞(Best Mystery Novel)  "NINE"                 ジャン・バーク  "WINTER AND NIGHT"           S・J・ローザン  "SAVANNAH BLUES"            Mary Kay Andrews  『シティ・オブ・ボーンズ』       マイクル・コナリー  "JOLIE BLON'S BOUNCE"         ジェイムズ・リー・バーク ●最優秀処女長篇賞(Best First Mystery Novel)  "A VALLEY TO DIE FOR"         Radine Trees Nehring  "THE BLUE EDGE OF MIDNIGHT"      Jonathon King  "IN THE BLEAK MIDWINTER"        Julia Spencer-Fleming  『拳よ、闇を払え』           エディー・ミューラー ●最優秀短篇賞(Best Mystery Short Story)  "Boot Scoot"              ダイアナ・デヴェレル                        (in "AHMM", Oct 2002)  "The Adventure of the Rara Avis"    キャロリン・ウィート                        (in "MURDER, MY DEAR WATSON")  "Voice Mail"              ジャネット・ドーソン                        (in "SCAM AND EGGS")  "An Empire's Reach"           ブレンダン・デュボイス                        (in "AHMM", Nov 2002)  "Too Many Cooks"            マーシャ・タリー                        (in "MUCH ADO ABOUT MURDER")  "Bible Belt"              Toni L.P. Kelner                        (in "EQMM", Jun 2002)                                (山本さやか) ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ■編集後記■  いよいよ梅雨入り。雨上がりの紫陽花が爽やかですね。来月は、昨年『破壊天使』 が話題となった作家ロバート・クレイスを特集します。          (ま) ********************************************************************  海外ミステリ通信 第22号 2003年6月号  発 行:フーダニット翻訳倶楽部  発行人:うさぎ堂 (フーダニット翻訳倶楽部 会長)  編集人:松本依子  企 画:板村英樹、影谷 陽、かげやまみほ、片山奈緒美、唐澤涼子、      小佐田愛子、清野 泉、中西和美、花田美也子、水島和美、      三角和代、山田亜樹子、山本さやか  協 力:出版翻訳ネットワーク      小野仙内  本メルマガへのご意見・ご感想:  whodmag@office-ono.com  http://www.litrans.net/whodunit/bbs/wdlight01/light.cgi  フーダニット翻訳倶楽部の連絡先: whodunit@mba.nifty.ne.jp  http://www.litrans.net/whodunit/  配信申し込み・解除/バックナンバー:  http://www.litrans.net/whodunit/mag/  ■無断複製・転載を固く禁じます。(C) 2003 Whodunit Honyaku Club ********************************************************************