鈴木出版
新刊情報

2007年6月刊行

ボーイ・キルズ・マン:表紙 ボーイ・キルズ・マン

マット・ワイマン 作
長友恵子 訳

ISBN 978-4-7902-3168-4
定価 1680円(税込)

コロンビア、少年は銃をもち、引き金をひく、標的に向かって……。

 フィクションだが、語られているボーイ・キルズ・マンはコロンビアでは現実にあること。子どもでも、生きていくために(それが家族であれ自分であれ)、本来すべきでない仕事に手を染めていく。ここで物語られている厳しい“今”――。
 目の前にはいないかもしれない、けれど、確実にこの世界に生きている子どもたちの姿に思いを馳せた。銃をもつことがいけないという、しごくあたりまえの言葉を届かない世界。直線的に答えは見つからない。簡単に答えなど出ないし、解決の道のりとて険しい。それでも、この物語を通して出会ったソニーやアルベルトのことを考え続けていきたい。


【作】マット・ワイマン Matt Wyhman イギリス在住。おとなから子どもまで幅広い読者層の小説、児童文学作品の執筆するかたわら、ティーンエージャー向けの雑誌で相談コーナーを多数もち、サウジアラビア、ロシアでワーショップを開くなど、多方面にわたって活躍中。作品に、"Man or Mouse"、"Columbia Road"、"Superhuman,"XY","The Wild"、"So Below"などがある。
ホームページ(英語):http://www.mattwhyman.com/

【訳】長友恵子 ながともけいこ 北海道、美幌町生まれ。ボストン大学経営大学院修了。英米児童文学に携わり、現在児童書を中心に翻訳家として活躍中。訳書に、『中世の城日誌』(岩波書店・産経児童出版文化賞JR賞受賞)、『生命(いのち)の炎は高く』(偕成社)、『おおきな、お・お・き・いテックス』(文化出版局)、『ドラゴンだいかんげい?』、『ひとりぼっちのねこ』(共に徳間書店)などがある。

【画】ゴトウヒロシ 愛知県生まれ。グラフィックデザイナー。鈴木光司、藤堂志津子、乃南アサ、藤田宣永、石田衣良氏などの作品に挿絵、装丁画を提供するかたわら、Elle、Psycologie,WAD等欧州メディアでも活躍。また、デザイン事務所ハイ制作室を率いてアートディレクターとしても活躍中。
ホームページ:http://www.haili.com/gallery/


2005年12月刊行

シュクラーン ぼくの友だち:表紙  シュクラーン
 ぼくの友だち


 ドリット・オルガッド 作
 樋口範子 訳

 ISBN 4-7902-3162-3
 定価 1575円(税込)

 主人公ガブリエルは、アルゼンチンから移民してきた12歳の少年だ。両親が子どもたちは、ユダヤ人の多いイスラエルの地で生活することを選んだのだ。しかし、ガブリエルは友人らの輪になかなか入ることができない。それどころか、お前は「バッタだ」とののしられる。なぜ、ここに移ったのだろう。日々の生活に楽しみを見いだせないガブリエルの前に、アラブ人の少年、ハミッドと出会う。ハミッドと出会ったことで、ガブリエルは毎日が楽しくなった。おしゃべりをし、一緒に勉強をし、なにをやりたいか未来を二人で夢想した。ところが……。


著者、ドリッド・オルガッドさんは「日本の読者のみなさんへ」という文章を寄せられ、そこでこう書かれています。
「地球というこの小さな星で、たとえ民族や宗教がちがっても、子ども同士が仲よくなるのは、ほんとうはあたりまえのことですよね」

しかし「おとなたちの事情」で、仲よくなるのが難しいこともあるのです。ガブリエルとハミッドもそうでした。しかし、2人は互いを大事に思い、真の友情を交わします。その友情の絆が、大きな事件を防ぐことになったのです。

仲よくなる――このシンプルな事が難しい。それが民族同士の紛争のもたらしたものです。物語を読みながら、その難しさに頭をかかえたくなりますが、それでも人の心を動かすのもまた人なのだと、またシンプルな所に戻らせてくれるのもこの2人でした。好きな人を、友人を大事に思う。表紙の2人を見ていると、その気持ちをいつも思い出します。


【作者】ドリッド・オルガッド Dorit Orgad
1937年、ナチスが政権をとるドイツに生まれる。2歳のときに、家族とともに、現在のイスラエルに帰還。ヘブライ大学にて、経済学、社会学を学ぶ。教師、ジャーナリストをするかたわら、バル・イラン大学にて、ユダヤ哲学博士号を取得。作家として活躍。著作は50作をこえ、そのほとんどがイスラエル国内のテレビやラジオでドラマ化されている。邦訳作品に『もうひとりの息子』、『コルドバをあとにして』(共にさ・え・ら書房)がある。

【訳者】樋口範子(ひぐち のりこ)
東京都生まれ。立教女学院高校を卒業後、イスラエルに渡り、キブツ・カブリ・アボガド園で2年間働く。帰国後、山名湖畔で児童擁護施設に勤務、パン屋を経て、現在同地で喫茶店を営む。主な訳書に『六号病室のなかまたち』(ダニエラ・カルミ作/さ・え・ら書房)、『もうひとりの息子』(ドリット・オルガッド作/さ・え・ら書房)などがある。

【画家】丹地陽子(たんじ ようこ)
イラストレーター。近年は書籍カット等を中心に活躍中。主な作品に『少女探偵サミー・キーズ』シリーズ、『サーカス団長の娘』(共に集英社)、『火を喰う者たち』(河出書房新社)、『イクバルの闘い』(鈴木出版)などがある。
ホームページ http://www.tanji.jp/

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Last Modified: 2007/07/08
担当:さかな

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