ダイヤモンド社の翻訳文学

2004年7月刊行


海のはてまで連れてって:表紙

海のはてまで
連れてって

アレックス・シアラー
金原瑞人 訳

ISBN 4-478-93052-X
定価 1,365円(税込)
マーク

主人公は、ぼく。まず物語にでてくる家族を紹介しよう。
ぼくは5分だけ早く生まれた双子の兄。弟はクライヴ。ぼくはハンサムで、クライヴはウシの糞みたいな顔して、おまけにばか。ひどい言い方だって? ごめん、でも、こうとしか言えない。
ぼくたちの母さんはとうの昔に死んじゃった。だから家族は父さんとクライヴの3人。
だから兄であるぼくは、いろいろと手間のかかるクライヴの面倒をみなくちゃならない。
父さんは船乗り。それも豪華客船のシニア・スチュアード。すごくかっこいいんだ。
何週間も航海する時は、父さんと一緒にいられない。ぼくたちはおばあちゃんの家にあずけられる。

長々と自己紹介をしてきたけれど、この物語はいつもならおばあちゃん家で過ごすはずの夏を、そうではなくて父さんの船で過ごすことにしたことが書いてある。ぼくたちは父さんといたかった、置いていかれたくなかった。それが一番したかったことだから――。


物語にちりばめられているユーモアに大笑いし、心に染みる場面ではただただジーンときます。
双子の弟クライヴがすごくて、すごくて、ぼくもすごくて。
海っていいなぁ。きょうだいっていいなぁ。家族っていいなぁ。密航も、ちょっといいなぁ。
と、すっかりシアラーワールドを堪能!

本には、クルーズへ行こう!という客船のしくみなどわかりやすいイラスト入りで紹介されたパンフレットと、すてきなお土産がついています。私はこのお土産を見つけた時、なくさないようすぐしまいました。さて、どこへ?


【作者】アレックス・シアラー Alex Shearer 日本でも大人気のイギリスの作家。テレビ、ラジオなどで脚本家として活躍後、作家に転身。1949年生まれ。翻訳された『青空のむこう』『13カ月と13週と13日と満月の夜』『チョコレート・アンダーグラウンド』(求龍堂)は、ベストセラーに。

【訳者】金原瑞人 Mizuhito Kanehara 法政大学教授にして翻訳家。主な訳書に、上記シアラー作品のほか、『サラ:神に背いた少年』(J・T・リロイ著、角川書店)、『バーティミアス サマルカンドの秘宝』(J・ストラウド著、松山美保と共訳、理論社)、『プリンセス・ダイアリー』(M・キャボット著、代田亜香子と共訳、河出書房新社)、『ホエール・トーク』(C・クラッチャー著、西田登と共訳、青山出版社)などがある。

【訳者】月沢李歌子 Rikako Tsukisawa 翻訳家。津田塾大学卒業。外資系証券会社勤務を経て現職。東京在住。主な訳書に『ブラジルに雨が降ったらスターバックスを買え』(ピーター・ナヴァロ著、ダイヤモンド社)。


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Last Modified: 2004/07/12
担当:さかな

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