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子どもの本だより 特別号 19999.11.30

A Happy Christmas!

クリスマスツリー

クリスマスに読みたい本 贈りたい本


えほん


まりーちゃんのくりすます
  岩波書店 (本体600円+税)

 まりーちゃんが ひつじのぱたぽんに言います。「サンタクロースはクリスマスに赤いすかーふをもってきてくれるわ」
 まりーちゃんは、その他にもお人形をのせる車や、お人形のついたかいばおけがもらえるかもしれないと夢をふくらせます。――そして、クリスマスの日、サンタクロースは、まりーちゃんとそしてぱたぽんにもすてきなプレゼントを届けてくれました。


ゆうびんやのくまさん
  福音館書店 (本体900円+税)

 あるクリスマス・イブの日の、ゆうびんやのくまさんの一日の働きぶりが、丁寧に語られています。そして夜、ベッドに入る時、くまさんは届いていたプレゼントと赤いくつしたを枕元においておき、サンタさんへのお茶まで用意しているんですよ。


クリスマスまであと九日 ―セシのポサダの日―
 冨山房(本体1359円+税)

 今年のクリスマスに、セシははじめてポサダ(とくべつのパーティ)をしてもらえることになりました。ポサダにはセシの選んだ特別のピニャータに、くだものや、キャンディをいっぱい詰めて庭につるし、子どもたちに割ってもらわなければなりません。でも、セシは美しい星の形をした美しいピニャータを割ってほしくありませんでした。クリスマスを待つ幼い子どものふるえるような気持ちとメキシコのクリスマスのざわめきが伝わってくるような絵本です。


クリスマスのまえのばん
 福音館書店 (本体1800円+税)

 ”ちいさいからだに おおきなかおで かわいいおなかをしています
  わらうたびに まるいおなかは ボウルにいれたゼリーのようにふるえます”
 この人は誰だかわかりますか? そうです。セントニコラス(=サンタクロース)のことなんですよ。今からおよそ100年も前に書かれたこの絵本は、おもちゃ箱をひっくり返したような楽しさと、古典的なムードを併せもった作品です。ケース入りで布製の表紙のちょっと豪華な絵本ですので、プレゼントに贈ってみてはいかがでしょうか?


グロースターの仕たて屋
 福音館書店(本体638円+税)

 グロースターの町に、ある一人の貧しい仕たて屋がいた。クリスマスまでに市長どのの上着を仕上げなくてはならないのに、途中病いに倒れてしまい……。そして上着を仕上げたのはねずみたちだった! クリスマスには、きっと良いことがあると思わずにはいられない絵本です。


ちいさなちいさなえほんばこ
 冨山房(本体2300円+税)

 手のひらにすっぽりと収まるこのえほんばこには、「ピエールとライオン」「ジョニーのかぞえうた」「アメリカワニです こんにちは」「チキンスープライスいり」の4冊の絵本が入っています。”子どもたちが本当に心から楽しめるように”とセンダックが創り上げた傑作で贈りものに最適です。子どもから「今夜はチキンスープライスいり!」などとリクエストがお母さんに来るかもしれませんよ。


しずかでにぎやかな本
 童話館出版(本体1165円+税)

 美しい絵本です。丹念にながめれば、それ程多くの色を使っていないことに気づきますが、ページをめくる度、鮮やかな色、様々な形となって、目に飛びこんでくるのです。お話は犬のマフィンが聞いた静かな音の正体を探る単純なものなので、ごく幼い方にも楽しんでいただけると思います。


スズの兵隊
  岩波書店(本体1500円+税)

 きりりとしたストーリー展開を軸に、ロマンティックなムードたっぷりのアンデルセンの名作です。長い旅をしてきた一本足の兵隊が、再び、バレエの踊り子にめぐり会えた時、”ずっと一緒にいたい”という願いは叶えられました。燃える炎の中で、もう決してはなれられない、ハートの型の塊となることで――。


クマのプーさんお絵本 (1)〜(15)
 岩波書店(本体(1)〜(10)各660円+税、(11)〜(15)各740円+税)

 あなたは、もうクマのプーさんに会いましたか? 一寸頭がわるく、すっとぼけていて、その上、いつも大まじめにすばらしいことを考えているプーさんと、その仲間たち。このえほんを聞きさえすれば、彼らの住む森はそこにあり、魔法の冒険に出会えますよ。


よみもの


チム・ラビットのぼうけん
 童心社(本体1500+税)

 まだ幼いうさぎの男の子チムが、初めて風、ひょう、雷などの自然に出会った時の驚きや、いろいろな動物たちとの交流の中で感じた喜び、悲しみなどをつづったお話集です。石井桃子さんの訳の美しい文章から、チムの時々の心情がとてもよく伝わってくる心温まる一冊です。


イギリスとアイルランドの昔話
 福音館書店(本体1600円+税) 

 何の抵抗もなく、ふっとお話の世界に入れ、そこで起こったことを一緒に体験したような気持ちになれるところが、昔話の不思議で面白いところだと思います。「三びきの子ブタ」「ジャックとマメの木」など、よく知られたお話も、「ノロウェイの黒ウシ」のように、一寸哀愁のただようお話も、それぞれに味わってみて下さい。


バレエ・ダンサー
 偕成社(本体 上下 各1800円+税)

 母親の期待を一身に受け、特別扱いされて育った姉と、家族の誰からも愛されずに育った弟。その二人が、それぞれにバレエに魅了され、あらゆる問題を克服しながら成長していく話です。その上、二人のまわりのいろいろな立場の人たちの葛藤がからみ合い、大変重厚な物語になっています。私は、これほどの困難をのり越え、それぞれに自ら道を開いて行く子どもたちの姿に深く感動し、これからの自分の生き方について悩んでいる子どもたちに、是非読んでほしいと思っています。



マローンおばさん
 こぐま社(本体1000円+税)

 「あんたの居場所くらい ここにはあるよ」この言葉を繰り返しながら、マローンおばさんは、傷つき疲れ果てた動物達を次々に家の中へ入れてやります。淡々と、けれどしっかりとしたやさしさを示していくマローンおばさんの姿に、皆さんは何を思われるでしょうか。何度読み返しても、じんわりと暖かく、思わず泣きそうになる私です。


洋書


ABC Book
 by C.B.Falls (本体2700円+税)

 ABCの本は、数限りなくあるようですが、これは色づかいのすばらしさにおいて天下一品です。オレンジ・ブルー・黒・こげ茶と古典的でいて、モダンな色のとり合せ。この美しい本でABCに出会ってほしいと思います。


The Night Before Christmas
 Illustrated by Tomie de Paola (本体3060円+税)

 サンタクロースが、となかいのひくそりに乗って、夜空をとぶ夢のように美しい表紙にまずうっとりさせられます。でも、そのあと、煙突の中から灰とすすまみれになって、ぱっととび出し、居間で、ものうりじいさんそっくりに仕事をしているサンタクロースの姿は、夢でも何でもなく、本当のことのように見えてしまう、そんなふしぎで楽しい絵本です。


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