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子どもの本だより はみだし版 2000.2.10

雪だるま

 新刊紹介

 昨年の暮から今年の初めにかけて出版された新刊の中から何冊かをご紹介します。機会があったらお読みになって、感想などお寄せ頂ければと思っています。


絵本


しりたがりやのちいさな魚のお話
エルサ・ベスコフ作/絵 石井登志子訳 徳間書店 本体1300円+税

 とてもしりたがりやのスイスイというスズキの子どもが、トーマスという男の子に釣りあげられたことから始まる、男の子と魚たちのふしぎで楽しい交流を描いた絵本です。エルサ・ベスコフの絵本は、読む人の心をなごませ、ゆったりとした世界へ引き入れてくれますが、この絵本も、子どもたちの心を幸せな気持で満たしてくれると思います。


雪の写真家ベントレー
J.B.マーティン作  M.アゼアリアン絵 千葉茂樹訳 BL出版 本体1400円+税

 子どもの頃から雪の美しさに魅せられ、農夫として生きながら雪の研究を続けたウィルソン・ベントレーの一生を描いた絵本です。人の目に見えないけれども、おなじ形のものはひとつもない雪の結晶の美しさを、なんとかしてみんなに知ってもらいたいという少年の思いが、ひしひしと伝わってきます。ベントレーが完成した雪の結晶の写真集"Snow Crystals"(DOVER 3420円)も併せてどうぞ。


読み物


ハリー・ポッターと賢者の石
J.K.ローリング作 松岡佑子訳 静山社 本体1900円+税

 ハリー・ポッターは、幼いころ両親と死に別れ、今は伯母さん一家の世話になっています。ところがある日、「ホグワーツ魔法魔術学校」から入学許可証が届き、ハリーはとまどいつつも、新しい世界へと飛びこんで行きます――。
 軽やかな文章は誰にでも読みやすく、また、人生に対していつも希望を持ち続けて歩んでいってほしいという著者の願いが、強く感じられる作品です。


マツの木の王子
キャロル=ジェイムズ作 猪熊葉子訳 フェリシモ出版 本体1238円+税

 マツの木の林のまん中にはえているマツの木の王子と、何の気まぐれかその隣りに根をおろしてしまったシラカバの少女。二人は将来を誓いあい、人生を共に生きようと約束します。
 その後、どんな運命が二人を襲っても、それを受け入れながら、愛を忘れず生きていく二人――。そんな二人がたどった旅の終わりは安らぎに満ちていたのでした――。


りかさん
梨木香歩作 偕成社 本体1200円+税

「…人形のほんとうの使命は生きている人間の、強すぎる気持ちをとことん整理してあげることにある…」そう語ったおばあちゃんからもらったりかさん。りかさんとの出会いによって“ようこ”は様々な人形の魂とふれ合うことになります。その世界は、不思議に満ちていて、そしてちょっぴり恐ろしい世界でした――。


児童文学作家についての本が何点か出版されております

ファージョン自伝 わたしの子供時代
エリナー・ファージョン著  中野節子監訳  広岡弓子・原山美樹子訳  西村書店(本体2800円+税)

ピッピの生みの親 アストリッド・リンドグレーン
三瓶恵子著  岩波書店(本体1600円+税)

ロンドンのボヘミアン
アーサー・ランサム著  神宮輝夫訳  白水社(本体2600円+税)

Bemelmans : The Life & Art of Madeline's Creator
John Bemelmans Marciano著 Viking (本体7200円+税)


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