
子どもの本だより No.14 1999.8.17

夏休みと一口に言っても、その過ごし方は様々です。帰省したり、海水浴に行ったり、キャンプに行ったり……。今回は、いろいろな主人公たちの楽しい夏休みのお話をご紹介します。
《絵本》 くんちゃんのもりのキャンプ
ドロシー・マリノ さく まさき るりこ やく ペンギン社(本体950円+税)
ある日、こぐまのくんちゃんはいとこのアレックに誘われて、森のキャンプに出かけます。くんちゃんは、途中出会ったこまどりのように、木の上に寝床を作ったり、あひるのように泳ごうとしたり、カワセミのように木の上から飛びこんで魚をとろうとしたりするのですが……。とてものびやかで自由な、時には失敗もしながらのくんちゃんのキャンプ。子どもたちと一緒に、ゆったりと楽しむことのできる絵本です。
《読み物》 ムーミン谷の夏まつり
トーベ・ヤンソン 作・絵 下村隆一 訳 講談社 (本体1600円+税)
暑い夏の日のことでした。突然、洪水の大波がムーミン谷に押し寄せて、すべてのものを水びたしにしてしまいました。そこで、ムーミン一家の皆は、流れてきた一軒の大きな家に移り住むことにします。ところが、それは家ではなく、「劇場」でした――。
フィンランドの短い夏を祝う「夏まつり」を舞台に、災難に遭いながらも、あわてることなく、明るく前向きに行動していくムーミン谷の人たちの姿が描かれています。
《読み物》 トムは真夜中の庭で
フィリパ・ピアス 作 高杉一郎 訳 岩波書店(本体1900円+税)
トムは弟のピーターと過ごす夏休みをとても楽しみにしていました。家の裏の空き地にあるリンゴの木の上に、家を作る計画を練っていたからです。それなのに、ピーターがはしかにかかって、トムはひとり家から遠く離れたアランおじさんの家に行くことになりました。そこはアパートで庭もないのです。
おじさんの家に着いて何日めかの真夜中、トムはアパートのホールにある大時計が13回鳴るのを聞いて、時計を確かめにベッドを抜け出しました。そして、普段はゴミ箱があるだけの裏の空き地にも見事な庭園があるのを見つけたのです。一度は台無しになりかけたトムの夏休みは、”真夜中にだけ行くことのできる庭”を発見したことで、格段におもしろい夏休みになります。
お知らせ
『山本まつよさんのセミナー』
第1回 10月16日(土) 「子どもたちの好きな絵本を中心に」
第2回 10月23日(土) 「子どもたちの好きな絵本を中心に」
第3回 10月30日(土) 「昔話について」
いずれも午後2時〜4時
・場所: こどもの城研修室906号
・参加費:1000円 (お申し込み時または当日受付でお支払いください)
・定員: 50名
★なるべく3回続けてご参加ください。★★
(お申し込み・お問い合せ 子どもの本の店)
本の郵送承ります
店にある本は即日発送、ない本はおとりよせします。ご注文は、ハガキ・FAX・TELにてどうぞ。
Copyright (c) 1999 Kodomo no Hon no Mise. All Rights Reserved.