"And Justice There is None" Deborah Crombie
講談社から出版されている『警視』シリーズ。
警部に昇進しNotting Hillへ転勤したGemmaの最初の事件。
金持ちの古美術商の若い妻が殺害された。
妻の不倫と妊娠を知った夫の犯行との見方がされるが、
犯行の手口から半年前の老女殺害との接点が見つかる。
Gemmaは半年前の事件の担当であるDuncanと協力して捜査に挑む。
いつもシリーズものは一番最初の作品が一番よいと思うけれど、
このシリーズはシリーズが進むごとによくなっていく。
事件は複雑な人間関係の裏にあり、愛憎と時に誤解のもとに起こり、
そして最後は悲しみが漂う中これからの希望へとつないでいる。
今回は殺された老女の子供のころの回想を挿入し、
点が線を結び次第に一本につながっていく様子を
まざまざと見せ付けられる。
わかってはいながらもついストーリーに引き込まれる。
今回の事件のリーダーはGemma。
Gemmaは、捜査中働く女性ならではの問題にも直面し、
がんばりすぎてしまうところにも共感が持てる。
そんな彼女を気遣いついつい手を出してしまうDuncan。
DuncanとGemmaの関係も新たな局面を迎える。
Duncanの息子KitとGemmaの息子Tobyとの四人での新しい生活を始め、
家族としての絆を築きはじめる。
10月にはすでに新作が発売予定。
これからの展開がまだまだ楽しみ。
Yuri
日時:08/14 2003 09:55:46
mail:
Copyright (c) 1999-2004 Cliff PB Club All rights reserved.