Good Wives
Louisa M. Alcott
Puffin Books
ISBN 0-14-036695-4
ご存知『若草物語』の続編です。
戦地から帰っていらしたお父さまを迎えてのクリスマスで幕を閉じた『若草物語』から3年、物語はメグの結婚式で幕を開けます。相変わらずエイミーは芸術とジョーは文学と格闘しており、小さなハプニングはあるものの幸せな毎日を過ごすマーチ家の人々でしたが、たったひとつ気にかかるのはベスの体調が完全には元に戻らないことでした。
一方、ローリーは大学を卒業しました。頑張って良い成績を収めたのは心に決めた人がいたから――。彼の思いは実を結ぶのでしょうか。
娘たちの成長に伴って物語の舞台はニューヨークやヨーロッパにまで広がります。イギリス人やフランス人、ドイツ人やスペイン人にロシア人にユダヤ人まで登場して、各地の風物の様子もこの物語を読む楽しみの一つになっています。
新婚の家庭でメグは様々な悩みを経験しますが、子どもの面倒を見ることと夫の世話を一度にこなすことができなくて、つい夫をないがしろにしてしまい、その結果として夫が家に帰ってこなくなるところなど専業主婦の悩みは当時から変わらないのだなあと苦笑いしたいような気持ちになりました。
エイミーもジョーもローリーも、それぞれがそれぞれに相応しい人と結ばれます。
求婚する権利が女性にはなかった時代、恋愛においては求婚する側の男性が圧倒的に有利なように感じていたのですが、ローリーが求婚する場面を読むと、求婚する側もされる側も同じだけの力を持っていたことが分かります。ジョーが求婚される場面を読みながら、女性は求婚される側であったというよりもむしろさせる側であったというほうが実情に即していたのかもしれないなと思いました。
読み終えてしまったら、ジョーたちのその後の様子が知りたくなって、続く『Little Men』を読みたくなること請合いの一冊です。
CLI-0043 くるみ
日時:02/12 2004 18:54:51
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