[60] 【読後感】Breakheart Hill 投稿者:ピカード
投稿日:2002年01月10日 (木) 09時51分
Thomas H.Cook "Breakheart Hill"(Bantam Books 1995 P293)
ISBN:0-553-57192-3 for 7 days
記憶シリーズ第3作。
今回も30年前と現在とを行き来しながら話が進んでいく。
30年前の田舎町に北の都会からKelli Troyが転校してきた。話手の
私Benは今この町で医者をしているが、当時はこんな田舎町を早く
逃げ出したいと思っていた。そんな彼の目にKelliはまぶしく映っ
たのだろうか?最初に会ったときから惹かれていたのにそれを恋と
は思わなかったし思いたくなかった。彼はこの町を出ていくのだか
ら。
それが恋に変わったとき、こんな言葉が語られる
I felt the exquisite agony both of her nearness and her distance,
…I was most fully alive.
ジャンルはミステリー。しかしながらこれはロマンスと見たほうが
いいかもしれない。確かに遺体は存在する、主人公Benが恋した
Kelliのことだ。Kelliとの出会いから始まり、Benの心が揺れ動き、
恋というよりも激しいKelliへの思いが深く、さらに深くなるにつれ、
これが30年前の出来事であり既にKelliは死んでいることを読者は
意識せずにはいられない。一体何が起きたのかと。
What was Kelli doing on Breakheart Hill that day?
What was she looking for in those deep woods alone?
この2つの文章が物語るように、本全体を通じて読者はこのことを意
識することとなる。 本編の主題は"Love"であるが、最後の最後に語られる"Love"はある意
味で衝撃的でありかつ「やはり」と思わざるを得ない。
心理描写は抜群!
難易度 ★★★
お薦め度★★★★★
今年4冊目
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