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05206/05206 emu 【読後感】Tara Road
(12) 00/11/27 14:06
[書名] Tara Road
[著者名] Maeve Binchy
[発行年月] February 1999(Paperback版)
[出版社] Dell Publishing
[ISBN] 0-440-29563-7
[ジャンル] ロマンス
[価格] 7.50 U.S.ドル

(ページ数 648
 英語レベル★★★★
 お薦め度★★★★)

 モーヴ・ビンキー、メイヴ・ビンチーの名で、彼女の作品は日本でも数社から
出版されている。例えば映画化された『サークル・オブ・フレンズ』などが出て
いるのは扶桑社ロマンスだ。だが彼女の作品を初めて手に取る読者は「アイルラ
ンドに住む人々の日常生活」という、ロマンス小説と呼ぶにはあまりにも地味な
設定に面食らうのではないだろうか。
 本作品では一人の女性を中心に、ダブリンの高級住宅街Tara Roadでの人々の
暮らしが十数年に渡り描かれる。平凡な中にも初々しい魅力を放つリアは、アイ
ルランドで景気が上向き始める八十年代初頭に夢のような結婚をする。そして
Tara Roadに居を構え、二人の子に恵まれ、家事に専念し、いつしか色あせ、思
春期の娘から、そして夫から疎まれだす。
 そんなリアと関わる様々な人間が次々とTara Roadへ住むことになるが、作者
ビンキーは彼らの運命が、実は古典劇のような壮麗さで密接に絡み合っているこ
とを読者にだけ物語る。日常の些細な会話や偶然の出来事が、様々な人生に影響
を与え、思わぬ方向へと運命の舵を切ってしまう。
 三十代半ばを過ぎたさえない主婦が主人公では、ロマンス小説と呼ぶのにはや
はり無理があるだろうか。 だがある日突然人生の岐路に立たされたリアが足を
踏み出した未来は、どんな華やかな恋愛ドラマにもひけをとらない驚きと魅力で、
読者を物語へと引き込むだろう。

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 平凡な話なのに、不思議なくらい面白いです。彼女の作品はどれもボリューム
があるんですが、最初の100ページを過ぎると次がどうなるのか気になってとま
りません。ちょい役なのにフルネームで登場する人たちは前の作品に出てきた人
たちだったりするし。ということは主人公のリアの気になるその後もビンキーの
次の作品を読めばわかるのかも・・・・・・。まったく、心憎いまでに読ませ上手なビ
ンキーさんです。

・emu・ (CL-0103)



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