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02852/02855 マルタの猫 【感想】The Golden Compass
(12) 00/03/23 17:16 コメント数:1
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The Golden Compass by Philip Pullman
DEL REY $5.99 351p ISBN 0-345-41335-0
(『黄金の羅針盤』新潮社)
(あらすじ)
OxfordのJordan Collegeに預けられて成長している少女Lyraはある
日、ただ一人の肉親である伯父のLord Asrielが学者たちに向かって北極
圏への探検旅行の報告をするのをクローゼットの中に隠れて聞いた。か
の地には異世界の都市を映し出すオーロラやDustと呼ばれる謎の物質が
あることを知る。その頃イギリス全土で子どもが消える事件が連続して
起こり、友だちのRogerも行方不明になった。やがてLyraは、若く美しい
女性学者Mrs. Coulterのもとで教育を受けるためにLondonへ行くことに
なる。Oxfordを去る日、学長から不思議な羅針盤のような装置「真理
計」を手渡される。London でLyraは、再び北極圏へ行ったLord Asriel
がそこで幽閉されているという話や、行方不明の子供たちが北極圏へ連
れて行かれたらしいという噂を耳にする。RogerとLord Asrielを助ける
ため、Lyraは北へと旅立つ。北極圏は、オーロラの中を魔女が飛び交
い、鎧をつけた熊の王国がある世界だった。
(感想)
1ページ目から異世界へ入り込んでしまう。Lyraの傍らには、「分
身」Pantalaimonがいるから。どうやらこの世界の人間には、動物の形態
をした「分身」(魂の一部?)が寄り添っているらしい。Lyraの視線を
通して少しずつ世界が見えてくる。ちょうど暗闇の中で、明かりに照ら
された部分だけが見えるように。見えたものを手がかりに、自分の中で
世界を再構成していくのがとても楽しい。
Pantalaimonは、いろいろな動物に姿を変える。Lyraが眠るときは白テ
ンになって首もとに巻きついて一緒に眠り、Lyraが敵と対決するときは
本心を読まれにくい蛾の形態を取る。「分身」についてLyraが抱いた疑
問と、それに対する大人たちの答えを読みながら、この世界の人々に
とって「分身」はどんな存在なのかを考える。
オクスフォードやロンドンも出てくるが、私たちの世界のそれとはど
うも少しずつ違っているようだ。科学技術や社会の状況から、ヴィクト
リア朝時代のイギリスの雰囲気かしら、と想像している。
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続編のThe Subtle Knifeも既に手元にあるのですが、もうすこし余韻
を楽しんでから読みはじめようと思っています。
また読み返したい本なので、5月の読書会にも参加します。今度は、
登場人物一覧(「分身」の名前と形態付き)や、「真理計」のシンボル
一覧(カメレオンや象など色々なシンボルが36描かれている)を作る
などのお遊びもしながらじっくり楽しみたいです。
マルタの猫(CL-0080)
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