こんにちは。入会以来、やっと一冊読破し、感想をアップすることが
できます。
The Long Road Home
(Danielle Steel)
ISBN 0-440-22483-7
DELL BOOK(439P)
【あらすじ】ガブリエラ・ハリソンは生まれながらにして母・エロイーズに
疎まれ、まるで習慣のように殴られて育つ。父親はガブリエラを愛しながらも
妻には何も言えず、見て見ぬふりをしていた。ガブリエラはそれでも母の愛を
求めながら、詩や物語を書くことに幸せを見いだしていた。しかし、9才の
クリスマスの日、家庭から逃避し、愛人のもとへ行った父に母が激怒し、その
怒りはガブリエラに向けられる。ひどく殴られたガブリエラは肋骨骨折などの
重傷を負う。そんな母の信じ難い行いに父は失望し、家を出、二度と戻らない
のであった。次の年、母に新たな恋人が現れ、再婚のためにガブリエラが邪魔
になった母は、彼女を修道院へ預ける。旅行に行くと言って去っていった母は
迎えに来ず、やがて母にも捨てられたことを悟るが、優しいシスターたちの
おかげで心は癒され、暴力の心配もなく平和に暮らせるこの修道院を本当の
”家”のように思い、成長する。修道院から一般の学校に通い、コロンビア大学
で文学を学び、卒業後はそのまま修道院に残り、修道女となる決意をする。
そんな中、彼女は一人の男性と出逢う。ジョー・コナーズ神父である。懴悔で
知り合ったふたりだが、修道院での様々な行事で会い、話をしていくうちに
ガブリエラには母の暴力や両親に捨てられたことから生じる心の傷を、ジョー
には母の自殺や兄の事故死への自責の念を抱えていることが分かり、急速に
心が近づいていく。そんな友情が生じた二人の心は、やがて禁断の愛へと
変わる。密会を繰り返し、ガブリエラは妊娠、修道院を出る決意をする。
しかし、ジョーはガブリエラを愛してはいたが、自分のしたことは神に背く
行為で、それは愛する彼女を裏切るよりももっと辛いことと思い悩み、自ら
命を断つ。ショックのあまり、流産したガブリエラは、またしても自分が
「捨てられた」と思うのだった。そして全てが露見し、修道院を破門される。
幸い、いい下宿を見つけ、そこでトーマス教授という老人と出会う。彼は
ガブリエラの知性ある話し方に好感を持ち、彼女がコロンビア大学で文学を
学んでいたことや、詩や小説を趣味で書いていたことを知り、彼女に書き続け
ることを勧めるのだった。教授に心を開いて親子のように接し、下宿の住民
たちとも親しくなり、また教授の教えに従い、書くことへの才能を開花させて
いく。ある日、そこにスティーブという若い男が下宿することになる。紳士
的な物腰の彼は、ガブリエラと親しくなるのだが、彼の素顔は詐欺師の前科者
だった。それを知った教授は彼女を守るため、スティーブに、彼女の前から
消えるように言う。スティーブは本性を出し、教授を殺そうとする……。
【感想】主人公が親からの虐待、恋人の裏切りなど、様々な痛ましい事件を
経て成長していく物語。
母親の主人公に対する虐待には、母としては信じ難い行いでした(私も母です
から)。赤ちゃんの時には放ったらかし、少し育ってくると暴力で虐待といった
感じで。父親・ジョンが子供好きで自分の子供が欲しく、妻にも「自分の子供
なら愛せるはず」と言って産ませたのですが、結局愛せなかったのです。それ
なら父親が子供を守るべきなのですが、家庭逃避に走ってしまったり。子供を
持つべき夫婦じゃなかったんでしょうね。序文、作者スティールが、虐待で
死んだり、その中で生き続けている子供にこの本を捧げていますが、ちょうど
読んでる間に児童虐待がニュースになり、この本の内容も全くのフィクションと
いう訳じゃないんだ、と思いました。ちょっと深刻になってしまったりして。
成長後のガブリエラは男運が悪い、というか、男を見る目がない、というか。
裏切られてばかりで、一人の女性が育つ過程において、こんなに不運があっても
いいのか、とも思いました。それでも常に前向きに、明るい未来へ歩き出す
女性。スティールの小説はこういう展開のものが多く、私は気に入っています。
あらすじ&感想、書くのってなかなか難しいですね。アップするのにも
勇気がいりますね。簡単な本で、読みやすかったですが、読み上げるのも
1カ月半ほどかかり、このコメントを書くのもかなりの時間がかかりました 。
初心者ですので、何卒お許しください。
ゆま(CL-0075)
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