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01148/01148 Yuri 【感想】 "A Knight in Shining Armor"
(12) 99/04/17 00:20

Robbの"In Death"シリーズの合間に読んだ本です。
(読み返した、かな?)

"A Knight in Shining Armor"
Jude Deveraux
Pocket Books, 1989

【あらすじ】
舞台は1988年のイギリス。アメリカ人の小学校教師ダグレス・モンゴメリーは恋人につ
くしても、どの恋人も犯罪に関わっていたりとトラブル続き。今回の恋人ロバートこそ
はと期待するものの、彼の娘とのいさかいから彼にも旅行先のイギリスの古い教会に置
き去りにされてしまう。そこで自分の男運の悪さにほとほと愛想を尽かし、「神様、私
に輝く鎧の騎士を」と祈ると、輝く鎧を着たソーンウィック伯爵ニコラス・スタフォー
ドが目の前に立っていた。ニコラスは反逆罪に問われ死刑を3日後に控えた1564年から来
たといい、ダグレスに自分を反逆罪の罪に陥れた者を探す手伝いをしてくれと頼むのだ
が…。前半は現代、後半はニコラスの時代に舞台を移すタイムスリップ・ロマンス。

【感想】
この作品は最初に翻訳(『はるか彼方の恋人』新潮文庫)で読みました。原書と翻訳で
はやはりだいぶ印象が違いますね。ダグレスが、ニコラスが現代文明に興味を持ってい
るのを逆手にとって彼がほかの女性と仲良くするのを妨害してみたり、ダグレスが色仕
掛けで反逆罪の秘密を探ろうするところに嫉妬したニコラスが突然入ってきたり、笑え
るところも多くありましたが、やはりロマンス、愛し合うようになった二人が「いつか
は別れが来る」とお互いを思いやるところは切なくなりました。

もちろん、ラストはハッピーエンディングですが、どちらかがどちらの時代に残るのか
しらと思いきやまったく違うエンディング。私はこのエンディングが好きですね。だっ
て、例えばダグレスがニコラスの時代に残ってしまったらその後の歴史はどうなるんで
しょう?? ロマンスだから後は何でもOKなのかしら? 別のロマンス小説のタイムス
リップもので昔のヒーローのもとに現代のヒロインが残ってしまう話がありましたが、
タイムスリップする前とした後の歴史がまったく変わってしまったのではないかと変な
心配をしてしまいました。タイムスリップものは「『過去』を変える」のが前提なんで
しょうけど。これはそんな心配をせずに最後は「ああよかった」で読み終える素敵な作
品でした。

私はこの作品がきっかけで作者デヴローの作品にハマリました。実はこの作品、彼女の
書いているモンゴメリー(&タガート)シリーズの一作品なのです。翻訳書のあとがき
でそれを知った私は、試しに別の作品も読んでみました。それが講じて結局既刊十数冊
にのぼる作品を買い読み漁ってしまいました。(残念ながら翻訳されているのはこの作品
だけですが。)

それぞれの作品は独立していてそれだけで楽しめるものですが、シリーズで読むともっ
と楽しめます。この作品にもところどころに、コロラドのいとこや祖父母、父、叔父な
ど家族や親戚の話が出てきますが、それぞれが他の作品として存在します。(全員では
ありませんが)。シリーズ自体の時代設定は中世のイギリスから植民地時代そして現代
のアメリカと広範囲にわたっています。人物の設定もしっかりしていて、ダグレスが
困っている人を見ると助けずにはいられないという性格もこのモンゴメリー一族に代々
共通する性格の一つです。最近デヴローはこのシリーズを書いていないので早く書いて
ほしいです。

Yuri (No.72)


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