みなさま、こんにちは。HAROUです。
読書会も始まりました、Ian McEwan のブッカー賞受賞作、「Amsterdam」
を読みました。
Amsterdam by Ian McEwan (Vintage Random House 1999 178pp)
ISBN:0-09-928957-1 UK L4.99
・あらすじ
Molly Laneという女性が亡くなり、その葬式でかつての恋人やその夫らが
顔を合わせるところから、この物語は始まる。作曲家のClive Linley
(独身)、ジャーナリストでThe Judgeという新聞を出している
Vernon Halliday(妻と恋人がいる)、議員の Julian Garmony (福祉関係の
仕事をしているRoseという妻がいる)、そしてMolly の夫の George Lane。
Clive は今度アムステルダムで行うコンサートのために新曲を書いている
途中である。だが、酒を飲んだり、譜面に向かってもいまひとつやる気が出
ずに、仕事を先延ばしにしたりしている。久しぶりにVernonと出会い、
ちょっと話をしたり電話をかけたりとやりとりが始まる。Vernonの方は、
仕事のことばかり考えているタイプである。やや神経症的なCliveを気にし
ている。
Mollyの葬式が終わってしばらく後、Georgeから遺品を整理していたら
おもしろいものが出てきたからと、Vernon は連絡を受ける。それは、
Mollyが撮影した Garmonyの写真であったが、「女装」した姿でのもので
あった。スクープである!新聞にこの写真を載せるべきか否か、Vernon は
Clive に相談するが、曲のことが気になるCliveはあまり話を聞いてくれな
い。作曲のために、湖水地方へ旅行する予定も入っていたのだ。
結局、写真はThe Judgeの金曜日の紙面にトップで掲載される。だが、
そのまえにGarmonyの妻が福祉関係の取材を受けた時にスピーチめいた
コメントを発表し、大きなスキャンダルにいたらずに終わる。逆に、この
スクープを載せた、Vernonのほうが窮地に立たされることとなる。
さて、湖水地方へ旅行したCliveだが、ヒバリのさえずりを聞いて一瞬
すばらしいフレーズが浮かんだと思ったのもつかの間、男が女性を襲って
いる場面に遭遇し、予定をきりあげ、早々にロンドンに戻ってくる。この
事件が、連続して起こっている暴行事件のひとつであると知ったVernonは
警察へいって証言すべきだとすすめるが、Cliveは断る。だが、酒を飲み
つつ作曲を続けるClive のもとに警察がやってくる。
そして、アムステルダムでのコンサートの準備が始まった・・・・・・
・感想
イギリス版のPBで読みました。なんだかとてもつらい話でした。一人の
女性の残した写真が、過去の男たちの人生を狂わせていく・・・・・・という話で。
議員の主人を守ろうとスピーチをする妻の姿が、某国の大統領を思い出させ
ました。
ところで、イギリス版のPBを読んだのですが、これは表紙に18世紀
頃の決闘の場面が描かれています。実際には決闘の場面はありませんが、
なかなか暗示的だなあと思いました。
とはいえ、かなり急いで読んだので、読み落とした部分がかなりありそ
うな気がします。ラストに近づくにつれてますますつらい状況になっていく
のがやるせない感じでした。
それでは。
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