グランタ部屋でJikeさんのお話を伺って、読みたくなった本です。
Margaret Atwood "THE HANDMAID'S TALE" (FAWCETT CREST /1987 395p) 14days
表紙の裏に、
40 39 38
とありますから、これは第38刷なんですね(^^)>Jikeさん。
アメリカ亡き後、台頭したギレアド共和国は、絶対的な男性優位国家で、女性の
権利というものが存在しない。出生率の激減により、妊娠可能な女性は handmaid
(女中、侍女)と呼ばれ、子のできない支配者階級にあてがわれる。家族と共に国
外逃亡を試みたオブフレッドは逮捕され、司令官の侍女となる。オブフレッドは毎
月妊娠可能な時期に、司令官と夜をすごさなくてはならない。娘の身を案じ、外へ
出て行くことを諦めない彼女はやがて、愛し合うようになった運転手ニックの手引
きにより館から逃げ出す。
ギレアドの描写が、徹底して風刺になっています。女性は子宮さえあればいい、
鏡を見る必要もなければ、化粧品もいらない。侍女は食事のときパンに塗るバター
を懐に忍ばせ、フェイスクリームに代用します。また、買い物に来る女性には文字
の読み書きは必要なく、店の看板も絵だけ。侍女の名前はOffred、Ofglen、
Ofwayne、……とみんな of がつくのも所有物を思わせます。フェミニズム文学に
もいろいろな作品がありますが、これくらい強烈にやってくれると男女を問わず読
める、大人の鑑賞に耐える小説、といえる気がして好きです。
この小説を読んだ人は、もれなく George Orwell "1984" も読むことになってい
るらしいのですが……いずれまた(^^;)。
累計:1,473p(4冊)
期間終了:'99 9月30日
98/12/01(火) 00:03 香緒(No.2)
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