"Clockwork:or All Wound Up" Philip Pullman
雪の降る夜、人々はWhite Horse Tavernに集い酒を飲んでいた。
Ringelmannという時計職人と、その弟子Karlもそこにいた。
弟子が修行を終えるときには、Glockenheimの時計塔にからくり人形を
ひとつ作らねばならないのだが、Karlにとってそれが明日に迫っている
というのに、まだ人形の完成には程遠く、ひどく落ち込み荒れていた。
そこへFritzという作家がやってきて、話を始める。今夜は新しい物語を
聞かせることになっていたのだ。物語は、Otto公が息子Florian王子を
連れて狩に出かけたことに始まった。ところが、まだ二日後だというのに
馬車が戻ってきたという。それも、Otto公の奇怪な死体とFrolian王子を
乗せて……。
時計職人Karlの話と、Fritzが作ったOtto公の物語とが、いつの間にか
つながってくるからおもしろい。さすがフィリップ・プルマン。
上のあらすじに書いた人たち以外の登場人物も数人いて、そういう人物も
この作品の中で大事な鍵を握っていたりするので最後まで気が抜けない。
児童書だから薄いし余白が多く字も大きい。たまに挿絵もあって、
1ページに19行しかないから、洋書を読み始めたばかりの人にもぴったり。
恐怖、悲しみ、切なさ、喜び、安らぎ、謎解き、すべて味わえる。
どうなるのかとページをめくるうちに読み終えてしまった。
わたしはこの作品を、数年前に一度翻訳で読んだ。偕成社ミステリークラブ
という児童書のシリーズで、『時計はとまらない』というタイトルになっている。
今回原書を読んでみたが、やはり良い。どちらもお勧め。
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原書:Philip Pullman "Clockwork :or All Wound Up"
(Scholastic/1998/112p/US$4.99/0590129988)
訳書:フィリップ・プルマン 『時計はとまらない』
(西田紀子訳/偕成社/1998.11/134p/1000円+税/4037000407)
【 あぱぱ◆CL-0084 】
http://homepage2.nifty.com/umino-sachi/
日時:08/15 2003 00:57:39
mail:
4. Philip Pullman "Clockwork or All Wound Up" (CorgiYearling,1997/ 92p)
(読書期間10/30〜11/1)
文句なしにおもしろかったです! 大時計のあるドイツの小さな町が舞台の
ちょっぴり怖くて不思議なお話。10月に偕成社より翻訳書が出版されました。
(『時計はとまらない』フィリップ・プルマン作 西田紀子訳) (★★★★★)
どんぐり (No.32)
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