百万ドルを取り返せ 読書会


17章 18/19章 20章


02665/02667 HAROU 【読書会】百万ドル(第六回)
(12) 00/02/12 19:04

みなさま、こんにちは。  
いよいよ最終回です。ごくろうさまでした(^^)

第17章

 恋人アンの父親は、なんとあのハーヴェイだった!ジェイムズは落ち着かない。
それでも、特にトラブルもなく、二人の結婚を認めてもらえる。おまけに、お祝い
だとハーヴェイが二人に見せたのは、なんとピカソの絵画だった。これはあまりに
モノが上等すぎるということで、丁重に辞退する二人。

 *なんとなんと。すっかり、作者にだまされてしまいました(^^; アスコット
 で使った馬も、娘の本名をつけていたんですね。それにしても、いい親父さん
 ぶりを発揮してました。    

マルタの猫さんのコメント

>だとハーヴェイが二人に見せたのは、なんとピカソの絵画だった。
これは、ゴッホじゃなかったでしょうか?
ジャン・ピエールの店でつかまされた偽ゴッホでは。
贋物だとバレないように、もらっておいて手元に保管したほうがよかっ
たのに、と思ってしまいました。
断わったおかげで、あとで小切手をもらえたのだからいいのでしょうけ
ど。

>>これは、ゴッホじゃなかったでしょうか?
>>ジャン・ピエールの店でつかまされた偽ゴッホでは。
 ああー、すいません、そうですね。気づきませんでした(読みが甘い!)
だから、二人は必要以上に固辞したんですね(^^;

HAROU


Yuriさんのコメント

> 恋人アンの父親は、なんとあのハーヴェイだった!ジェイムズは落ち着か
>ない。
17章は読みながら笑いがとまりませんでした。
Jamesの動揺ぶりを想像するだけでも笑える。
それに結婚のお祝いが、あのピカソの絵だなんて!(笑)

>>17章は読みながら笑いがとまりませんでした。
 おかしかったですよね(^^; こういう、ひっかけのようなユーモアが
好きな作家なのかもしれないなあと思いました。

HAROU


 

第18/19章

  メンバーとのミーティングの日。残るは、ジェイムズの計画のみ。まだ、25万
ドル強、残っています。ところがジェイムズは詳しい説明はせずに、結婚が決まっ
たというばかり。仲間たちは、結婚式に招待されることになります。

  *ボストンで式をあげることになったので、一行は飛行機でアメリカへ向かい
 ます。この機内で上映されるのが、かの『スティング』ですね。作者の遊び心
 かもしれません。それにしても、結婚式にかまけて計画はあとまわしなのかな
 と気を揉むメンバーが可哀相でした。


Picardさんのコメント

>  メンバーとのミーティングの日。残るは、ジェイムズの計画のみ。まだ、25万
>ドル強、残っています。ところがジェイムズは詳しい説明はせずに、結婚が決まっ
>たというばかり。仲間たちは、結婚式に招待されることになります。
18章後半、ジェイムズが計画をざっと説明するところはよかったですね。
それまでちょっと駄目男のきらいがあったのですが、これでみんなから
一目置かれるわけね。自分でも凄い、と思っているところがまたいいですね

>>それまでちょっと駄目男のきらいがあったのですが、これでみんなから
>>一目置かれるわけね。自分でも凄い、と思っているところがまたいいですね
 そうそう、一人だけデートにうつつを抜かしたりしていて、仲間に困った奴だ
と思われるふしがありましたものね(^^)

HAROU


第20章

  いよいよ、結婚式。ここで、残りの三人は初めてアンとハーヴェイの関係を
 知るわけですね。顔を見られてばれたのではないかとひやひやする三人。一千人
 もの招待客を集めた豪奢な式は滞りなく行われ、二人は夫婦となります。
  式の後の披露宴で、ハーヴェイはジェイムズたちにお祝い金を送ります。ピカ
 ソの絵を断られたので、と。ところがアンは、それをそっくりそのまま、
 スティーブンに渡します。金額は25万ドル!なんと、ほとんどこれで「清算」が
 終わったようなものです。でも、とスティーブンは思います。まだ、101.24ドル
 残っていると。

  さて、披露宴も終わり、ジェイムズたちがハネムーンへ旅立つというのに、
 新婦の花束がない、と騒ぐハーヴェイ。めざとくスティーブンを見つけて、花を
 買ってきてくれと頼みます。一瞬、ハーヴェイは相手の素性に気づくかに見えま
 すが、スティーブンはさっさとその場を離れます。ジャン=ピエールのアイデア
 で? 近所の庭に咲いていたランを手折り、花代と称してまんまと100ドルをせし
 めます。これで、残りは1.24ドル。

  *ゴージャスな結婚式でしたね。お祝いのお金をぽん、とスティーブンに
 渡すのがアンなのが意外でした。首尾よく回収されていきますが、まだ1.24ドル
 残っているんですねえ・・・・・・

Picardさんのコメント

>  *ゴージャスな結婚式でしたね。お祝いのお金をぽん、とスティーブンに
> 渡すのがアンなのが意外でした。首尾よく回収されていきますが、まだ1.24ドル
> 残っているんですねえ・・・・・・ さすが、金持ちの娘というところでしょうか?
この辺は、4人が必死で金を回収しようとしているのに、Harveyには
ほんのはした金って気もしてきますね。


Yuriさんのコメント

>  いよいよ、結婚式。ここで、残りの三人は初めてアンとハーヴェイの関
>係を知るわけですね。顔を見られてばれたのではないかとひやひやする三人。
でも、三人はそれぞれ挨拶する時なんとか切り抜けましたね。
Stephenの「Harveyの仲のよい友達の次に並ぶ」というアイディアは、
すごく賢いと思いました。

> ところがアンは、それをそっくりそのまま、スティーブンに渡します。
> 金額は25万ドル!
Anneには驚かされました。
最後にJamesがうらぎられてしまうのでは、とハラハラしましたが。

> で? 近所の庭に咲いていたランを手折り、花代と称してまんまと100ドルをせし
> めます。これで、残りは1.24ドル。
ところで、この蘭ってHarveyが大事にしていた蘭では?

>>Anneには驚かされました。
>>最後にJamesがうらぎられてしまうのでは、とハラハラしましたが。
 わたしも、「え?Jamesに言わなくてもいいの?」と思いました。この、Anneと
いう女性も、なかなか喰えない人物でしたね。

>>ところで、この蘭ってHarveyが大事にしていた蘭では?
 あ、なるほど!そういえば蘭のことも最初に出てきましたね。こうしてみると
ずいぶん伏線が丁寧にはられたおはなしだったんですねー。

HAROU


第21章

  スティーブンたち三人は、イギリスへ帰ってきます。1.24ドルは、きっとジェ
 イムズがなんとかしてくれるんだろう、と思います。そのとき、新聞を見ていた
 ロビンが、驚きます。北海油田で新たな油田が見つかり、プロスペクタ・オイル
 所有の株価が跳ね上がったというのです!そして、スティーブンは、新たな計画
 を思いつくようです・・・・・・

  *最後はやっぱり、ハッピー・エンドでした(^^) なかなか、壮大な話で
 おもしろく読みました。
 みなさまは、いかがだったでしょうか?感想やご意見をお待ちしています。


Picardさんのコメント

>  スティーブンたち三人は、イギリスへ帰ってきます。1.24ドルは、きっとジェ
> イムズがなんとかしてくれるんだろう、と思います。そのとき、新聞を見ていた
> ロビンが、驚きます。北海油田で新たな油田が見つかり、プロスペクタ・オイル
> 所有の株価が跳ね上がったというのです!そして、スティーブンは、新たな計画
> を思いつくようです・・・・・・
これこれ、いらぬ心配ですけど、彼らは果して株券を持っているのでしょうか?
ダマされたと知って思わず株券を破り捨てたなんてことはない?

>>これこれ、いらぬ心配ですけど、彼らは果して株券を持っているのでしょうか?
>>ダマされたと知って思わず株券を破り捨てたなんてことはない?
 うーん、たしかに・・・こういうニュースがあると、その会社の株は一気に
「買い」になりますから、新たに買うには無理がありますよね。
 でも、普通の人ならきっと捨てちゃっていて、「しまった!」ということに
なるんでしょうね(^^;

HAROU


マルタの猫さんのコメント

>  *最後はやっぱり、ハッピー・エンドでした(^^) 
>なかなか、壮 大な話でおもしろく読みました。
読後感すっきりのハッピーエンドで、落ちもそこそこ笑えてよかった
ですね。 アーチャーは思ったより原書で読みやすい、というのが発見でした。
ベストセラー作家だからあたりまえなのかもしれませんが。この『百万
ドル』と『メディア買収の野望』以外のアーチャーの長編を全部翻訳を
読んでしまっていたのですが、次に読み返したくなったらぜひ原書で、
と思います。

>> アーチャーは思ったより原書で読みやすい、というのが発見でした。
>>ベストセラー作家だからあたりまえなのかもしれませんが。この『百万
 そうですね、イギリス英語で書かれているわりにテンポよく読めたように
感じました。

HAROU

Yuriさんのコメント

> 所有の株価が跳ね上がったというのです!そして、スティーブンは、新たな計画
> を思いつくようです・・・・・・
この四人はここまでやったら、なんでもできるんでしょうね。
このあとの話ってあるんでしょうか。

>  *最後はやっぱり、ハッピー・エンドでした(^^) なかなか、壮大な話で
> おもしろく読みました。
全編とおして、ハラハラドキドキでおもしろかったです。
四人がそろってHarveyをはめる作戦をはじめたあたりから、
ますます面白かったです。
最後までコケにされてしまったHarveyがちょっとかわいそうになりましたが。

>>最後までコケにされてしまったHarveyがちょっとかわいそうになりましたが。
 ほんと、だまされ通しでしたものね。ひととおり片づいてから、後になって
あれこれほころびが出てきそうですが、そこらへんは読者の想像に任せる、という
雰囲気でしたね。

 こちらこそ、みなさまのおかげで楽しく読むことが出来ました。どうもありが
とうございました(^^)

HAROU

ひめこさんのコメント

 モンテ・カルロ作戦で医者の Robin を引き止めて一週間往診させ、5万ドルを8万ド
ルにしたのは、Ann の助け舟だったのですね(P.271)。結局、結婚祝いの25万ドルを含
めると Ann がいちばんの稼ぎ頭。おぼっちゃまの James にはお似合いの頼り甲斐のあ
る女房になることでしょう。

 18章で James はてきぱきと指示を出していましたが、P.302「本当にプランを持っ
ていたの?」という Ann の質問に対して、only the chauffeur heard his reply. とあ
りますね。これはどういうことなのでしょう。 Ann も答えを聞かなかったということな
のでしょうか?

 ともあれ、「お金」といういくらでもドロドロできるテーマを扱いながら、ラスト
シーンは落語の「オチ」の趣きを漂わせ、さわやかに締めくくったところがさすがイギ
リス小説!と思いました。

>> モンテ・カルロ作戦で医者の Robin を引き止めて一週間往診させ、5万ドルを
>>8万ドルにしたのは、Ann の助け舟だったのですね(P.271)。結局、結婚祝いの25
>>万ドルを含めると Ann がいちばんの稼ぎ頭。
 Jamesよりも彼女のほうが、この「ゲーム」を楽しんでいた?ようですね。  

>> 18章で James はてきぱきと指示を出していましたが、P.302「本当にプランを
>>持っていたの?」という Ann の質問に対して、only the chauffeur heard his
>>reply. とありますね。これはどういうことなのでしょう。
 ここらへんは、わざとぼかして読者に判断をゆだねるといった感じですね。
物語に余韻を持たせるというか。イギリスとか、ヨーロッパ系の物語は小物や
雰囲気で印象づける手法が多いような気がします。

HAROU

>ここらへんは、わざとぼかして読者に判断をゆだねるといった感じですね。
>物語に余韻を持たせるというか。イギリスとか、ヨーロッパ系の物語は小物 や
>雰囲気で印象づける手法が多いような気がします。
   そうですね。わざわざ except Ann を加えるとしつこくなるでしょうね。
Ann が聞いていたのは確実なのですから。「ふたりの会話を聞いていたのは運
転手だけだった」ということですね。James が Ann に聞かれないようにした
のではというのは、勘ぐりすぎですね。
 「James は本当に作戦を考えていたのか」という質問はブラックボックスに
入れてあげることにしましょう。

読書会初参加でしたが、やっぱり一人で読んでいるより、ずっと張り合いが
あって楽しかったです。
 最後に、第2回でほとんど「ネタバラシ」に近い発言をしてしまい、ずっと
反省しておりました。初参加の意気込みが強すぎたようです。平にご容赦を!
 みなさん、特に進行役の方々、お世話になりました!

ひめこ

>> 読書会初参加でしたが、やっぱり一人で読んでいるより、ずっと張り合いが
>>あって楽しかったです。
 わたしも、このPB読書会に参加するようになってから、以前よりはPBに
慣れてきたように思います。一人で読んでいるとなかなか進まなくて、途中で
あきらめたりするのですけど、とにかく課題本だけは読み切ることができますから。

>> 最後に、第2回でほとんど「ネタバラシ」に近い発言をしてしまい、ずっと
>>反省しておりました。初参加の意気込みが強すぎたようです。平にご容赦を!
 いえいえ、おきになさらず(^^) 最後近くまで読んで、ようやっと気づいた
くらいのわたしです(^^; でも、ひとりで読んでいただけでは読み落とす部分が
多くて、ほんとうに読書会のみなさまにはお世話になっています。

HAROU

PENELOPEさんのコメント

 今回の「百万ドルをとり返せ!」は、読みやすくてよかったです。
進行役のみなさま、ありがとうございました。

 私は、この作品をテレビでも見ていましたし、翻訳も既読だったのですが、数
年前のせいか忘れている部分も多く、結構楽しめました。

 第17章〜第21章
アンがハーベイの娘であったことは覚えていたのですが、ゴッホの絵画の
件や最後の25万ドルを取り返す方法などは、忘却の彼方でした。
  ジェームスがアンの正体を知った時、それほど怒らなかったのが、意外でし
たが。自分をだました相手の娘となれば、ちょっと結婚も考えてしまいそうです が・・・
  ハーベイは、しっかりとみんなに騙されお気に入りの蘭まで切り取られてし
まうわけですが、娘がイギリス貴族と結婚したことに満足しているようなので、
彼にとっても良いことはあったということですね。(救いというべきでしょう か?)
  この作品、人物の性格付けがうまいですよね。ステレオタイプなのかもしれ
ませんが、女性に目のないフランス人、世間知らずのお坊ちゃま、成り上がりの
移民二世のアメリカ人など。その中で、四人のリーダーがアメリカ人のスティー
ブンだったのが、ちょっとひねってあったかも。海外での出版も考えていたので しょうか。
  最後のオチも好きです。目的達成で四人はさよならするのかと思えば延長戦 が残っていたという感じ。

  HAROUさんと同じくイギリス英語でも、それほど抵抗なく読めました。
それでは、また。

>>  ジェームスがアンの正体を知った時、それほど怒らなかったのが、意外でし
>>たが。自分をだました相手の娘となれば、ちょっと結婚も考えてしまいそうです
>>が・・・
 それほどまでに、彼女のことが好きだったのでしょう(^^)ホレた弱みといい
ますか。結構のんきで楽天家という印象のある人物だったので、逆におもしろ
がっているのかも?(でも、将来、何かのきっかけでバレてしまいそうな気も しますが)

>>  この作品、人物の性格付けがうまいですよね。ステレオタイプなのかもしれ
>>ませんが、女性に目のないフランス人、世間知らずのお坊ちゃま、成り上がりの
>>移民二世のアメリカ人など。その中で、四人のリーダーがアメリカ人のスティー
>>ブンだったのが、ちょっとひねってあったかも。海外での出版も考えていたので
>>しょうか。
 なるほど、こうして改めて列記していただくとよりいっそうキャラクターの
個性がはっきりしますね。
 昔の訳本を見ると、元本にアメリカ版を使用とあとがきにありまして、これは
登場人物たちの名前が違っているんです(Oakley医師がまったく違う名前だった
ように思います)現在流通している訳本は、オリジナルのイギリス版に添ったもの
になっているようですが。

>>  最後のオチも好きです。目的達成で四人はさよならするのかと思えば延長戦
>>が残っていたという感じ。  このあたりも、読者にあれこれ想像させてくれるのが嬉しいですね。
 イギリスのエンターテインメントって考えてみるとほとんど未読だったのですが
(Tolkienほかの児童文学や、文学系ばかり手にとっていました)これを機に少し
読んでみようと思います。手始めに、John Le Carre の Single & Singleという
ものをちらちらと見ています。この間邦訳が出たばかりの『パナマの仕立て屋』
(The Tailor of Panama) も気になっているのですが。

HAROU

恭子さんのコメント

>>すが、スティーブンはさっさとその場を離れます。ジャン=ピエールのアイデア
>>で? 近所の庭に咲いていたランを手折り、花代と称してまんまと100ドルをせし
>>めます。これで、残りは1.24ドル。
このシーン笑えますよね。うふふ。
今度は「気づかれずに合法的に100万ドルを返す」作戦を考えるのでしょうか?
それも大変そうですが。

いつかは原書で読んでみたいという長年の願いがかなってとってもハッピーです。
ありがとうございました。

先日の日経ビジネスにジョン・ル・カレを紹介記事が載っていました。
いつか読んでみようっと。直筆サイン入り(!)とはすごいですね。

 こちらこそ、ご苦労様でした(^^) 楽しく読むことが出来て、とても うれしかったです。

>>今度は「気づかれずに合法的に100万ドルを返す」作戦を考えるのでしょうか?
>>それも大変そうですが。
 こっちのほうがややこしそうですねえ(^^; 気づかれずにかすめとるのは、
現実世界でもしょっちゅうありますが、お金が増えた時のほうが話題になるの
が早い気がします。

>>いつかは原書で読んでみたいという長年の願いがかなってとってもハッピーです。
 こういう本、わたしもたくさんあります。とくに、イギリス版でぽつぽつと
買ってしまったウィリアム・ギブスンのSF。アメリカ版の方がまだ読みやすかっ
たのでは、と、ちょっと後悔しています。

 ル・カレのサインは、カードに署名したのが中表紙に張りつけてありました。
たまに行われる、早川書房のサイン本フェアで見かけるタイプのものです。
アメリカやイギリスでは、新刊が出る度にサイン会を大々的に行って、販促する
という傾向があるので、それの残りでしょうね。最近、日本でも大手書店で
毎月何回かサイン会を開催することが増えてきてますけど、それほどでは ないですね。

HAROU

 

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