「ハイペリオン」 読書会

第12回

領事の物語 (p.448 〜 p.482)


04873/04877 HAROU 【読書会】ハイペリオン(第12回)(長文注意
(12) 00/10/15 15:27

 みなさま、こんにちは。  「ハイペリオン」いよいよ最終章です。

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 Merinの思い出はつきないが、息子に促されてSiriの墓に入る。ところが、
Siriの遺体は安置されておらず、彼女の残した遺品だけが残っていた。息子を
外へ追いやり、MerinはSiriのホログラフと対面する。遺品は、ノスタルジックな
思い出の品々とは程遠い、武器にcomlog、翻訳機、そしてあのなくなったと思って
いた hawking mat だった。

 Siriとの思い出がまた浮かび上がってくる。辺境のこの星がwebに加わるという
ことについて話してやったこと。Siriは、この星に暮らす人々の中にwebへの統合
を拒む派がいることをほのめかす。
 それでも、MerinとSiriの関係は、Maui-Covenantの人々にとって神話のような
ものとなっていた。それゆえ、人々の気持ちを静めるために、MerinはMaui-Covenant
がwebへ統合されるその日に、この地へ送られたのだった。

 Siriのホログラフはいくつもあった。息子が反乱軍として殉じたときのSiri、
初めてMerinの子を授かったときのSiri、そして初めてであったときのSiri・・・。
Merinは遺品を手に外へでる。web加入の儀式が始まろうとしていた。farcasterが
稼働を始め、あたりはすさまじい音と光の洪水に包まれる(小型のブラックホールが
発生するため)ひとびとが驚いて逃げ惑う様を、Merinはhawking matに乗って
中空から眺めていた・・・。

 領事の話はいったんここで終わる。そして、 この記録を残したMerinは自分の
祖父であること、つまり自分はMerinとSiriの孫であるという。
みな矢継ぎ早に
質問を繰り出すが、「まだ続きがある」と再び、今度は領事自身の声で話が
始まる。

   ここからは、領事自身が語る物語。
 Maui-Covenantとwebの間には、やはり戦闘が幾度も起こった。反乱軍に身を
投じた姉が非業の死を遂げたりもした。やがて成人した領事は、web統合していない
辺境の星星をまわる大使のような仕事をする。こうした星をえさに、webはOuster
をおびき出してFORCEの戦力で迎え撃つ作戦を展開する。それがやがて、Hyperion
を舞台にしたものへとなっていく。
 Ousterは、HyperionにあるTimeTombとそこにとらわれたShrikeを狙っていた。
webの罠だとわかっていても、あえて踏み込む覚悟もあった。領事は、最初はwebの、
そして捕らわれてからはOusterのスパイとしてTimeTombとShrikeの謎に迫っていく。
Ousterの装置を使ってShrikeを解放し、どこにも属さない己の身をしみじみと
感じていた。

 語り終えた領事に、皆一様に驚きを隠せない。これほど複雑な「スパイ」だった
とは・・・。領事を裁くことはやめ、一行はそれぞれの「希望」を改めて意識しな
がら、先へ進むことを決める。

・エピローグ  領事は、司祭が奏でるバラライカの音で目覚める。一行は再び旅を開始する。
学者が、娘に昔の古い歌を歌って聞かせていた。みな、聞き覚えのある懐かしい
歌。「oz」のことも「wizard」のこともわからないけれど、いつしかみな声を合わ
せて歌っていた・・・。

・感想、ほか
 いやー、おもしろかった!
 とりあえずここまで読んだ感想です(^^)
最初はどうなることかと思いましたが、この最終章はこれまで以上に書き込みに
ボリュームがあって、一生懸命読みました。領事の「祖父」についての物語が
前半(相入れない二つの「世界」と、その間で愛し合う恋人たち、というのが
シェイクスピア風だったんですね)、後半は領事自身の物語で、二つの話をむり
やり一つにまとめてあったので情報量が多かったです(^^; 
邦訳をかなり参考に しながら読みました。

 Ousterは、ずいぶん発達した種族だった、というのがわかりました。webにとっ
ては脅威ですが、素直に受け入れたらお互いかなり発展するのでは・・・と感じ
ました。

 最後の「オズの魔法使い」のモチーフが印象的でした。そうか、TimeTombは
オズの国だったのね(それではShrikeがオズ???)Johnnyも「人形」から「人間」
になれたし。
 細かい部分を沢山読み落としているような気がしますが、なんとか最後まで
読めて嬉しかったです。これからまだ少しずつ残ったなぞが解決されていくのを
期待して、「ハイペリオンの没落」を楽しみにしたいと思います。

 みなさま、ほんとにご苦労様でした。折返点にも達していませんが、とりあえず
一冊、終わりました〜(^^) さて、次週は「給水所2」ですね。これもよろしく お願いします。

 HAROU


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