「PB読破のヒント」
好きな作家の作品や映画の原作をPB(ペーパーバック)で読もうと
思ったものの、最初の数ページで止まってしまった経験、ありませんか?
原書を読む際に、どんな工夫をされているのか、クリフのみなさまに伺って
みました。参考になるヒントが沢山得られましたので、こちらでご紹介させて
いただこうと思います。意見をお寄せくださったみなさま、ありがとうござい
ました。
●PBを読むための工夫
・辞書はなるべくひかない(気になるものだけ引く:色えんぴつなどで印をつ
けるなど)。
・ラダー版などの、習得単語数に応じたレベルによって分けられたシリーズを
読む(自分のレベルに合った本でないと、読みつづけるのが苦しい。まず、レ
ベルにあった本を探すのが第一)。
参考例)Harry Potter seriesは大体英検2級程度。ただし個人差もあるの
で、「参考」程度。ほかにEarly Autumn(Robert B. Parker)など。
・自分の趣味にあった作品を選ぶ。
・邦訳が出ているものを選び、わからないところをつき併せつつ読む。
・シリーズものの一巻目を「邦訳で」読み、気に入ったら続編を「原書で」続
けて読む。
・平易な英語で書いてあるもので、会話の多いもの。エンターテインメント系
など。逆に、現代の純文学を慣れないうちから読もうとするのは難しい。
・最初に読む本はなるべく実物を手に取って見られる場所で選ぶ方がよい。活
字の大きさや頻出する単語になじみのあるものの方が読みやすい。
・PBマラソン(アルクなど、教育関係の会社が主催するもの)に参加する。
・学生向けの、副読本がついたもの(巻末に難しい語句の意味などを説明した
ものがついているタイプなど)を読む。
・段階別(語彙数など)に分かれたラダー版を読む。
・ともにPBを読む「仲間」がいると、はかどる(例:クリフの読書会。一ヶ
月半で300-400ページ程度ののPBを読破。一人で読むよりもはかどる。読書
量が増える)。
・「本を読むのが好き」「読みたいという意志を持つ」(大体7割程度理解で
きれば、大まかな筋は理解できる。とにかくページをめくっていく)。
・英語の勉強という意識をなくして、「読書」を楽しむつもりで読む。
・PBしか読めない状況を作る(例:新幹線などで移動する際、読み物はPB
だけしか持っていかない)。
●次に読む本をどのように探すか
・邦訳で読んだ作品を原書(PB)で読み直す。
・映画作品の原作をPBで読む(映像で見た後に原作を読む)。
・同じ作者のほかの作品を順番に読む(見返しにリストがついているものがあ
るので、それを利用する)。
・洋書バーゲンで、面白そうな作品をチェック(裏表紙などのあらすじを読ん
で判断する;通常よりも安い値段で入手できるので、多少の「冒険」ができ
る)。
・日本の専門雑誌(翻訳関係の雑誌、ミステリ・マガジンなど)を参考に、話
題の本をチェックする。本によってはPBの方が安い場合もあり(ただし、邦
訳は一年後に文庫化される可能性もあり)。
・オンライン書店の書評を参考にする。
・受賞作を参考にする。全米図書賞(アメリカ)、ブッカー賞(イギリス)、
CWA賞(ゴールドダガー賞:ミステリ)、MWA賞(エドガー賞:ミステリ)、
ヒューゴー賞/ネビュラ賞(SF)、世界幻想文学大賞(ファンタジー)、
カーネギー賞/ニューベリー賞(児童書)など
など年間多数の受賞作が出ている。
●PBを読む/探すための参考図書
・『ペーパーバック倶楽部』アルク(作品の紹介)
・『ペーパーバックで現代を楽しむ』神戸文章 他、MIYOSHI(作品の
紹介)
・『洋書ハンターズ』バベル・プレス編、バベル・プレス(作品の紹介)
・『洋書ハンターズ2』バベル・プレス編、バベル・プレス(作品の紹介)
・『ペーパーバックス読書学』深野有、トパーズプレス
・『ペーパーバック読解法 ミステリーで英語漬け』藤田悟/出口正喜、アルク(読み方
の指南)>
・『外国語の学び方』渡辺照宏著、岩波新書
*このほかにも多数の参考図書がありますが、とりあえず一部のみ紹介